教育について [一般質問(1998年12月)]
午前十時二分開議
○副議長(前畑淳治君)これより本日の会議を開きます。
日程第一 一般質問
○副議長(前畑淳治君)日程に従いまして、日程第一、昨日に引き続き一般質問を行います。
平野みどり君。
〔平野みどり君登壇〕(拍手)
○平野みどり君
おはようございます。統一会派県民クラブの平野みどりでございます。議員の席をいただきまして一年ほどになりますが、早くも二回目の質問の機会を与えていただきました先輩議員の皆さん、同僚議員の皆さんに心より感謝申し上げます。なかなか一年目の議員で、自分も思うように成長していないところを感じますが、ぜひきょうは質問におつき合いいただきたいと思います。
通告に従いまして、質問を開始させていただきます。 まず教育について、今回三点、質問させていただきます。
高校入試制度の改革についてですが、平成九年七月かの第十六期中央教育審議会、いわゆる中教審答申では、ゆとりと生きる力を目指しての教育内容の方針として、偏差値教育の是正のための大学、高校入試の改善を盛り込んでいます。これは、知育偏重になっている現在の入試制度が、子供たちの成長をゆがめ、さまざまな問題を発生させているという認識によるものです。学校嫌いやストレスの増大、不登校やいじめ、高校の中退などなどです。
特に、高校の中退率でいえば、熊本県は平成七年度が全国ワースト三位、平成八年ワースト五位という悲しい現実があります。平成五年の県が行った中退理由調査によりますと、学業不振という理由が、全国では九・四%だったのですが、本県は二・一%と少ないのに対し、進路変更のためという理由が、全国の四三・八%に対し、本県は六三・四%と、二〇%も高くなっています。これは明らかに本県の入試制度に課題を投げかけるものです。入試によって振り分けられた子供たちが、フラストレーションをため込んだ結果のあらわれとも言えます。
さまざまな教育の課題の解決は、入試制度の改革なしでは進まないものと考えます。平成九年十一月二十八日付の
文部省の通知「高等学校の入学者選抜の改善について」の中で、初等中等局長は、中教審第一次答申を引用して次の
ように通知しています。「完全学校週五日制の下で、子どもたちに「ゆとり」を与え、「生きる力」を育成するためには、過度の受験競争の緩和が必要であり、この観点から、高等学校入学者選抜について、今後一層改善が進められることが強く望まれる」との指摘です。
そこで、教育長にお尋ねいたします。
熊本県としましては、中退者問題、不登校やいじめなど、さまざまな教育問題と入試制度の関係をどのようにとらえておられるか、また、そのためにどのような措置をお考えなのか、お答えください。
〔教育長佐々木正典君登壇〕
○教育長(佐々木正典君)
今の高校入試の改革についてのお尋ねでございます。
中途退学につきましては、複数の要因が重なり合っておって、一つに特定できない場合が多うございます。進路変更の者も、別の高校への転学等を希望する者よりも、むしろ就職を希望する者が大半でございまして、さらに、家庭の事情、学業不振、問題行動等の原因が複雑に絡み合って退学に結びついております。
中途退学防止やいじめ・不登校対策につきましては、中高連携を深めるとともに、各学校が組織的に一体となって取り組むよう指導をしているところでございます。
本県の高等学校の入学者選抜につきましては、これまで生徒の多様な個性を重視して、推薦入試及び特定の教科や本人が希望する教科の得点を二倍にして処理する傾斜配点等を実施するとともに、受験機会の複数化を図るために、出願変更や二次募集の導入等の改善を行ってまいりました。さらに、平成十年度入学者選抜におきましては、二つの学科を一括して志願できるくくり募集も導入するなどの改善に努めているところでございます。
今後の入学者選抜制度の改善につきましては、文部省の通知や全国の状況も踏まえて慎重に対処してまいりたいと考えております。