重症身心障害児(者)通園事業について [一般質問(2005年2月)]
質問
(平野みどり)
次に、重症心身障害児(者)通園事業について伺います。
重症心身障害児(者)通園事業とは、在宅の重症心身障害児者に対して、通園という方法で、日常生活動作、運動機能等にかかわる訓練、指導など必要な療育を行うとともに、保護者等に家庭での療育方法を指導する制度です。つまり、重症心身障害者の方が在宅で生活していく場合、なかなか外出や家族以外との接触が少ないわけです。この通園事業によって、療育担当者などいろいろな人とのかかわりも生まれ、本人の心身の発達と安定が生まれると言われています。また、子供から大人へと体が大きくなり、在宅での入浴なども大変になるわけですけれども、通園事業では入浴サービスも受けられます。ちなみに、この事業には、15人定員のA型と5人定員のB型があります。
そんな重症心身障害児(者)通園事業B型の展開を保護者の方々は切望してこられましたが、つい先月、2月28日の開会の日だったと思いますが、再春荘病院のなかよし広場というところが開設されました。これまで県下に、ここを加えて5カ所設置されてきています。くまもと障害者プランの数値目標では、平成22年度までに6カ所となっていますので、この事業については順調に達成に近づいているところです。
さて、目標までのあと1カ所は、空白地域を勘案すると、八代または宇城地域で検討されることになりますが、八代地域については、対象者のニーズを芦北学園が行っている15人定員のA型事業でカバーできるようなので、多くの重症心身障害児が卒業していく松橋養護学校などがある宇城地区にと保護者の方々は切望しておられます。
その際、大きな課題は、重症心身障害児者の施設であるがゆえに必要な医療機関との連携です。何かあったとき、とっさの対応がしてもらえる医療機関が必要だということです。芦北学園やはまゆう療育園、江津湖療育園、再春荘のなかよし広場のように、緊急時に即対応できる経験や力を持つ医療機関のバックアップが何より必要です。
重症心身障害児(者)通園事業B型について、今後の展望について健康福祉部長に伺います。
答弁
健康福祉部長(原田正一君)
障害者の方々が、地域で安心し、生きがいを持って生活を送るためには、日中活動の場など、地域生活を支える環境整備が必要でございます。特に、在宅の重症心身障害者の生活にとって、身近な場所で生活訓練などを行います重症心身障害児(者)通園事業の整備は重要でございます。
このため、くまもと障害者プランでも重点プロジェクトに位置づけておりまして、平成22年度までに6カ所の整備を目標としており、先ほどちょっとお触れになりましたけれども、本年3月には、西合志町にあります熊本再春荘病院に5カ所目を整備したところでございます。
今後の整備につきましては、現在の配置状況から見ますと、県南地域での整備が考えられますけれども、医療機関など地域の社会資源の状況等も総合的に勘案する必要がありますので、その辺を十分踏まえながら、あと1カ所のプラン目標達成に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
(平野みどり)
今の御答弁の中には、宇城、八代という言葉は具体的には出てきませんでした。
これは松橋養護学校の保護者の方がつくっておられる表なんですけれども、これは昨年の8月10日時点です。松橋養護学校を卒業していく人、もしくは宇城に在住されている重症心身障害児者の方たちの調査で、医療的ケアが必要だと言われている子供たちが38名いらっしゃると。これはだんだん卒業していきますので、卒業後がどういうふうな生活になっていくかということも非常に心配されているところなんですね。やはり集中しているのが、城南、松橋、不知火、小川あたりに住んでいらっしゃる方々です。
何とか少ない財源の中で一生懸命やっていかなければならないのですが、立派な、 32億円でしたでしょうか、かけてつくられたこども療育センター、きのう鎌田県議、鬼海県議と一緒に視察に行かせていただいたんですけれども、まだ最終的な完成ではございませんが、こういった高度の医療機関、長年の医療的な経験を持つ県の施設も何とか有効に活用できないのかと。保護者の皆さんは、県がやらないにしても、福祉施設とか医療機関がやるにしても、こども療育センターの横に設置させていただいて、スタッフをそこに派遣するとかいうような形もできないのかと、いろいろ考えておられるところです。
ちょっと具体的に提案をさせていただきましたけれども、こども療育センター、肢体不自由と知的が今度加わりました。そこだけにとどまらず、総合的な有効活用という点を今後ぜひ考えていただきたいなというふうに思います。提案させていただきました。