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虐待や暴力のない社会づくりについて [一般質問(2007年12月)]

質問

(平野みどり)
 12月の今回の質問が、改選後初めての質問となりました。回数だけは重ねておりますけれども、いつもお聞き苦しかったり時間切れではらはらさせたりと御迷惑をおかけしておりますが、落ちついて質問したいと思います。最後まで御清聴いただきますようによろしくお願いいたします。
 それから、昨日、3期目不出馬ということを表明された潮谷知事におかれましては、本当にこれまで大変御苦労さまでしたと申し上げさせていただきたいと思います。9月、10月の私の個人的なホームページのブログで、子ども輝き条例について、私なりのいろんな課題について厳しい書き方をして御不快を受けられたこともあるかと思いますけれども、これもひとえに、知事も私も、本当に子供はとても大切で、とても大好きな存在ですので、子供を思っての別の角度からの指摘だというふうに御理解いただきたいと思います。
 残された3月までの任期、私どももしっかりと知事とともに連携させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 さて、通告に従いまして質問をさせていただきます。
 まず、虐待や暴力のない社会づくりについて伺います。
 議員の皆さんも、このチラシ……(資料を示す)執行部の方から配られているかと思いますが、これは、家庭から暴力をなくすキャンペーン、熊本県が11月1日から30日まで開催しましたキャンペーンのチラシでございます。
 本県では、女性、子供、高齢者、障害者への暴力や虐待をなくすための講演会やワークショップなどを、この11月に集中的に開催いたしました。今回は、それらについて質問を準備いたしました。
 まず、DV、家庭内暴力のことですが、DVについて質問いたします。
 言葉も定着し、被害者が声を出し、助けを求めるための仕組みが、DV防止法とともに構築されてまいりました。そのことと比例するように、DV相談件数は、全国的には、平成14年の3万5,943件だったものが、昨年度は5万8,528 件となりました。また、加害者から暴力を回避するための一時保護の件数は、5年前の3,974件から4,565件とふえ続けています。本県は、相談件数は、平成14年の589件から昨年度は832件、さらに、一時保護は、34件から69件とふえております。
 さて、そのような中、今回の私のデートDVに関する質問ですが、これは、婚姻関係あるいは内縁関係にある男女間で起こるDV、これの温床となっているといいますか、ものであるというふうに言えると思います。若い世代への対策をどうしたらよいかを考えるための質問です。
 デートDVという言葉を初めて聞かれる方もおられると思いますが、デートDVは、結婚していない男女間での体、言葉、態度による暴力のことです。親密な相手を思いどおりに動かすために複合的に使われるあらゆる種類の暴力を指します。
 例えば、身体的暴力としては、相手に向かって物を投げる、たたく、かむなど。言葉や心理的、感情的暴力では、汚い言葉を投げかける、ばか、でぶ、汚いなど。例えば、無視する、さらにはストーカー行為をする、頻繁に電話やメールを送るなどが挙げられます。また、性的暴力としては、合意のない性交渉を強要したり避妊に協力しないなどで、経済的暴力としては、金を貢がせたりすることをいいます。
 さまざまな種類の暴力によって、相手の自己決定権を剥奪し、自尊感情を低め、力をもって相手を支配し、相手を自分の思いどおりにしようとする行為です。教師と生徒、上司と部下、親子、友人など、力による支配があるところには必ず暴力が介在すると言われておりますが、残念なことに、現社会の中では、男らしさ、女らしさというとらわれが、ジェンダーバイアスとして、小さいころから知らないうちにすり込まれ、大多数の人も当たり前と思っているところにこの根深さがあります。若い世代には、これを見直して学び直し、さらに、DVのない関係づくりへの理解と行動を促していく必要があります。そうしなければ、10代、20代の望まない妊娠や性感染症の急激な増加を抑制し、彼らが結婚した後、DVをしない、そんな家庭を築いていくことはできません。
 ちなみに、本県での性感染症罹患率は全国でも高い位置にあります。さらに、超低体重未熟児、これを10代の女性が望まない妊娠をして産むケースがあるわけですけれども、こういう問題も指摘されています。10代、20代にきちんとDVの醜さと罪深さを知ってもらい、対等でお互いを思いやれる男女関係や人間関係を学んでもらうことは大変重要です。
 さて、2004年に、長崎県のNPO・DV防止ながさきが、デートDVの実態を把握するために、中高生にアンケート調査を行っています。また、内閣府も、9月に、インターネットにより、10代、20代にデートDVについての調査を行っていますが、その結果、精神的暴力を含め交際相手から何らかの被害を受けたことがあると回答した人が半数に及ぶという結果でした。本県では、10代、20 代におけるデートDVの実態の把握はどうなされているのでしょうか。
 また、本県でも、デートDVに関する講演会などが、平成17年度から県内の高校を中心に行われていますが、全高校、専門学校等で、生徒が、在校中、少なくとも一度はデートDVについての講義やワークショップが受けられるように力を入れていくべきであると考えます。
 しかし、専門家の数は限られており、他県からの講師要請にも限界があるようです。今後は、高校、専門学校、大学などの学校内外の教職員の活用や若者を支援する団体やNPO等の協力に向けて、人材養成研修を進める必要があります。今後どう取り組んでいかれるのか、総務部長にお伺いいたします。

答弁

総務部長(原田正一君)
 交際中の若い男女間における暴力、いわゆるデートDVにつきましては、県では、これまで独自の調査は行っておりませんが、本年度、内閣府の委託を受けまして、県内在住の20代を対象に調査を行う予定にしております。その中で、DVに対する理解度やデートDVの被害、加害の実態等を把握することにしておるところでございます。
 また、デートDVあるいは夫婦間の暴力でありますDVの発生を未然に防止しますためには、10代の若者に対する早期の啓発が有効でありますことから、平成15年度から、県内の高校などを対象にDV未然防止教育事業を実施しておりまして、これまでに延べ60校で1万1,000人余りの生徒が受講している状況にございます。
 しかし、現在は、県外の専門家を派遣する形で実施しておりますため、人的に派遣数が限られるという問題点もございます。そこで、本年度、教育委員会の御協力を得ながら、生徒用学習資料と教師用手引書を作成し、来年度以降は、外部講師だけに頼らず、各学校の教師がDV未然防止教育を行えるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、県内には、DVの啓発や被害者支援に当たっているNPO法人等もございますので、そのような団体とも連携を図りながら、デートDVの被害者にも加害者にもならないための教育が広く行われますよう、人材養成にも努めてまいりたいと考えております。


(平野みどり)
 今、男女間における暴力に関する調査を行うというふうに伺いました。大変いいことだと思います。これによって、子供たちの、20代の方たちの意識、そして10代に経験したこと、それが明らかになり、対策の打ちようがあるというものだと思います。
 私は、この11月に行われましたキャンペーン期間中に、DV防止プログラムの講義を受けました。awareという団体の山口のり子さんという方が講師になられまして、デートDVの実態について学ばせていただきました。本当に大人の社会でDVが起こっている、これがやはり、10代、20代からの意識、ここが基礎になって容認される中で、ここまでやっていいのかということで、DVが深刻化していくという実態がよくわかりました。私どもも、若い人たちが本当に対等に男性、女性の関係をつくっていけるように、そして暴力のない社会になるように、大人としても取り組んでいかなければならないというふうに思っています。


お問い合わせ 平野みどり事務所 860-0066 熊本市城山下代4-7-28 
電話:096-319-4080 ファックス:096-319-4081
Eメール:info@hiranomidori.net  ホームページ:http://www.hiranomidori.net/
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