トップページおしらせブログ活動報告議会報告政策プロフィール事務局お問合せ
 

« 雇用問題について | 議会報告トップ | 教育について 2 »

教育について [代表質問(2009年2月)]

質問

(平野みどり)
 県立図書館の今後のあり方についてです。
 知事は、御自身の著書「逆境の中にこそ夢がある」の中で、今の私があるのは、まぎれもなく、高校時代に学校に行かずに読みふけった本のおかげであるというふうに、子供たちが本をたくさん読むことが夢多き人生の基盤となると、その重要性について述べておられます。全く同感です。
 さて、本県では、平成16年に、熊本県子どもの読書活動推進計画、肥後っ子いきいき読書プランを策定し、子供たちが読書に親しむための各種活動に取り組んでこられました。その結果、1カ月に一冊も本を読まない子供の割合が、平成15年度では22%でしたが、平成20年度では15%と改善しました。
 そこで、市町村図書館、公民館図書室、学校図書館などと連携、協力しながら、子供たちの活字離れをなくすための中心的な役割と機能を発揮している県立図書館の運営に関して、3点お尋ねいたします。
 まず、1番目には、県立図書館の使命、ミッションについて、知事に伺います。
 県立図書館は、あと2年で開館100周年を迎えます。これまで、通常の図書館業務のほかに、県内の図書館のない地域に移動図書館車を出すなど本を貸し出しており、県内の図書館として県民の読書環境の整備を進めてきました。
 県立図書館の要覧によれば、平成20年度の運営方針は、生活や仕事に役立つ図書館、困ったときに頼りになる図書館、地域を支える情報拠点とありますが、これらは、文部科学省が平成18年4月に公表したこれからの図書館像の趣旨に沿ったものです。
 実績としては、中小企業診断士と連携したビジネス支援サービス、知事部局と連携した子育て支援サービス、県政情報サービスなど、本を貸し出すだけでなく、多様な可能性を持つ情報拠点として、さらなる図書館行政の充実の必要性を感じているところです。
 県立図書館の設置者たる知事として、県立図書館の使命、ミッションについてのお考えを伺います。
 次に、県立図書館への指定管理者制度の導入について伺います。
 さて、今日、全国の図書館の中には、運営の効率化とサービス向上を目的とした指定管理者制度の導入や窓口業務の民間委託の事例が見受けられます。
 現在では、都道府県立図書館の中では、岩手県立図書館のみが、図書館が入居している複合施設であるがために、指定管理者に図書館の貸し出し、返却カウンター業務を委託しているようですが、純然たる意味での指定管理者制度の導入は、都道府県立図書館には皆無ということになります。
 県立図書館への指定管理者制度の導入や貸し出し、返却業務の民間委託については、専門性を持つ人材の安定的な確保や継続性が損なわれ、市町村図書館との連携、協力の維持が困難になると思われます。
 ついては、県立図書館への指定管理者制度の導入の是非並びに窓口業務の民間委託に対する教育長のお考えをお尋ねします。
 県立図書館運営のグランドデザイン策定について、引き続きお伺いします。
 平成20年3月29日付の熊日新聞に「教育施設 割高なコスト削減を」といった見出しで、平成19年度の熊本県包括外部監査報告書の内容を伝えています。監査報告書によると、県立図書館のコストを適正にするには利用者増が必要と分析されています。平成19年度の県立図書館の利用者総数は、前年度に比べ2万5,000人増の26万8,000人となっており、一定のコスト削減の努力は評価できると思います。
 さらに、包括外部監査報告書では「県立図書館がレファレンス対応の強化を打ち出しているのは、」「社会情勢の」「変化に対応してのことであるが、そのような対応は個々の対応に止まっており、県立図書館が今後かくあるべき、というグランドデザインに基づいたものではない。資料収集方針や、施設利用のあり方、財政的手当等を含め、全体として県立図書館がいかにあるべきか方針を決定し、方針に従った実行をする必要がある。」とあり、これに私も同感です。
 そこで、学校教育と連携しながら、子供たちの読書力を高め、応用力のきく学力と豊かな感性をはぐくむ、また、県民の暮らしに役立つ県立図書館運営のグランドデザインを策定されるお考えがあるか、教育長に伺います。

答弁

知事(蒲島郁夫君)
 私は、議員のおっしゃるとおり、少年時代は勉強しませんでした。だから、成績はとても悪うございました。しかし、本はだれよりも読んだと思います。そして、読書によって夢を持つことができました。その読書のための機会を提供してくれたのが学校の図書館です。
 私は、県立図書館は、県民が求めるさまざまな情報を提供、発信し、県民の夢の実現を応援する施設であってほしいと願っています。
 熊本県の県立図書館は、他の図書館にない独自の役割を持っています。それは、本を貸し出すというだけではなくて、資料の収集と保存、親図書館としての役割、そして学習の場としての役割を持っています。
 まず、太閤検地以来の検地帳や明治期の県政資料など、全国に誇れる貴重な資料を数多く所有しています。県立図書館は、これらをただ保存するだけでなく、大いに活用し、熊本がすばらしい郷土であることを広く県民に紹介していくことが大切です。
 また、県立図書館は、親図書館として、市町村立図書館や公民館図書室、学校図書館などとネットワークを結び、その支援を通じて、県内全域での図書館サービスを支え充実していくというセンター機能的役割を果たしていく必要があります。
 しかし、私は、何よりも県立図書館は県民に広く開かれたものであるべきだと考えています。
 実は、知事就任直後に、私のところに直行便を送った人がいます。それは、県立図書館に自習室を設けてほしいというものでした。私は、スペースがあるんだから、ぜひ自習室を設けてほしいと教育委員会に申し上げました。少しは抵抗がありましたけれども、最終的には設置してもらいました。
 本に親しむには、まず本に触れる機会を多くすることが大切であると思っています。今、その自習室は、休日には学生や受験生であふれていると聞いています。もし、それらの皆さんの夢の実現のために県立図書館が役に立ったのであれば、非常にすばらしいことだと思っています。
 県立図書館は、県民の利用があってこそ、そのための図書館です。そのためには、お客さんが来るのを待つのではなく、県民が今何の情報を求めているか、どういう情報を提供したら県民の役に立つのか、どうしたらもっと県民に利用してもらえるのか、これを常に念頭に置き、積極的に情報を発信し、図書館の方から県民に打って出る姿勢を持って、その使命を果たすべきだと考えています。

教育長(山本隆生君)
 県立図書館は、県立唯一の図書館として、県民からの相談や質問にお答えするレファレンス対応のほか、所蔵する貴重な資料の保存、活用、県内市町村立図書館への支援など、一般の図書館にない役割も担っています。熊本県子どもの読書活動推進計画、いわゆる肥後っ子いきいき読書プランでございますけれども、これにおきましては、推進の中核施設としての役割も担っています。また、平成20年の図書館法の一部改正では、家庭教育の向上という役割も加わったところです。
 県立図書館は、このような多様な機能を担う県内市町村の図書館ネットワークのセンター的施設であるため、指定管理者制度の導入、窓口業務の民間委託については慎重に対応したいと考えております。
 次に、県立図書館運営のグランドデザイン策定についてでありますが、平成19年に行われた包括外部監査の報告等を踏まえまして、平成20年度から年度ごとの運営方針を定めています。
 しかしながら、県立図書館が県民の夢の実現を応援する施設として、郷土資料の保存、活用や市町村立図書館の支援を行う図書館という役割と、県民に広く開かれ利用される図書館という役割を、いかに両立させ、サービスをさらに充実させていくかといった観点から、中長期的な視野に立った運営の基本的な方針を策定すべきと考えております。
 そのため、今後、図書館法及び条例に基づき設置されております県立図書館協議会の場等で検討してまいりたいと考えております。

(平野みどり)
 私が高校に通っていたころは、県立図書館は、お城の近く、今の県立美術館分館のところにあったんですね。夏休みになると、その当時はまだ普通におうちにクーラーがあるような時代じゃなかったので、夏休みはあそこに行って勉強をしていた――勉強してたのか、よその学校の人たちとお友達になりに行ってたのか、よくわかりませんけれども、そういう意味で図書館というのはすごくなじみがありました。
 ところが、県立図書館が出水の方に移ってからは使われていないという話も聞いていたので、昨今、いろんな学生、そして高校生あたりが、勉強をしたり、あるいはその合間にいろんな図書館に触れていくというようなことがまた実現しているということで大変喜ばしく思っておりますので、今後も、県立図書館の夢につながるような運営に関して取り組んでいただきますよう、教育長にも知事にもよろしくお願いいたします。


お問い合わせ 平野みどり事務所 860-0066 熊本市城山下代4-7-28 
電話:096-319-4080 ファックス:096-319-4081
Eメール:info@hiranomidori.net  ホームページ:http://www.hiranomidori.net/
Powered by Movable Type 3.2-ja-2