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オレゴン便り(6)パーフェクトな公共交通! [視察報告]

ポートランド空港から、ポートランドのダウンタウンまでの移動は、LRTを利用して40分ほどだった。ドイツ製の車両(と思う)はノンステップタイプで、プラットフォームとのわずかな隙間は、車両の外に付いている車いすボタンを押して出てくる短いスロープで、瞬時に解消された。同行している学園大の三島さんは、「いいな~!」を連発。私も久しぶりにヨーロッパや広島で体験した、少々長い距離のLRTの旅を懐かしんだ。

ダウンタウンに着くと、ここからは縦横無尽に走るバスと、中心地を循環する路面電車を利用する。バスは100%アクセス可能だ。大半はノンステップで、少しリフト付きバスも走っていた。MAXと呼ばれる路面電車も完全にバリアフリーで、市内を循環しても、料金も払う必要がない。つまり、自家用車から公共交通への利用を促すため、料金を取っていないのだ。ポートランド在住の友人のリネは、「住民による諮問委員会(Advisory Committee)には、障害を持つ人も入っていて、アクセスについても発言している。何より、公共交通にシフトして利用者が増えると、車両購入などの連邦予算が確保できるから、公共交通へのシフトは住民の合意の上で進められた」と言っていた。人でにぎわう繁華街なのに、空気がきれいだったので、環境面での効果も大きいようだ。

地形は坂が多く大変そうだが、あれだけ電車とバスがどこでも使えれば、動き回るのにそんなに問題はないだろう。電車に乗って到着したオフィスは、古い建物を現代風に改築したビルで、屋上には庭が造られていた。緑を増やし二酸化炭素を減らすと共に、ヒート減少を抑制しているそうだ。そこの会議室で、ADA法の実践をしている方々と意見交換した。その内容は、また帰国してからまとめたいと思う。

これまで、ロサンジェルスやサンフランシスコ、ワシントンDCなどを含む、いくつかの都市を訪ねたり、住んだりしたが、このポートランドやユージーンは、アメリカ的な大味さを感じさせない、暖かみと親しみにある町々だと感じた。アメリカについての評価が低くなっていた私だったが、かなりポイントを上げた。そして、少なくとも私のあった人たちは、皆思慮深く、多様性に寛容で、アメリカの影の部分を率直に認識し、何とか方向を変えさせたいと思っている人たちだった。いよいよ明日はポートランドを発つ。環境と人にやさしいポートランドを、いつかもう一度じっくり訪ねたいと思う。


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