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フェイス学院での講演 [その他報告]

春のうららかな週末、熊本市南部にある熊本フェイス学院の全校生徒の皆さんの前で、お話をさせていただいた。フェイスは、肥後の猛婦の一人、竹崎順子が校長を務めたことでも知られる女子教育の府だった。その「女学院」が、今年から通信制が始まり、男子も入学してくる「学院」となった。それでも16日はまだ先生と保護者以外は、女子だけだった。これから学校の雰囲気もまた変わっていくのだろう。

さてフェイス学院では、全校生徒向けの企画として、「レディース・プラン -豊かな人生のために-」と題して、熊本県下でそれぞれの分野で活躍する女性を招いて、33回にも亘り、講演を開催してきたそうだ。活躍しているか否かは別にして、平野みどりという”特殊な立場の女性”を通して、自分自身を見つめ直し、世界を広げさせたいという学校側の要請で、期待にどれだけ応えられか心配でもあったが、快く引き受けさせていただいた。

私が講演を引き受ける際の肩書きは、政治について語ることを求められる場合を除いて、熊本県議会議員ではなく、一般的には「ヒューマンネットワーク熊本 常任委員」や「DPI(障害者)インターナショナル日本会議副議長」を使っている。

今回も障害を持つ女性としての人生の変遷(大げさ!)を中心に、「自分と向き合い、自分を欺かない生き方」などを経験を交えて語らせていただいた。「動かない足」を嘆き続けるより、「動かない足と共に生きる」ことを受け入れたとき、精神的に楽になると同時に、可能性の道が広がったことなど伝えた。もちろん、社会のひずみや矛盾を見抜く姿勢や力を持つ自分と出会えたとも伝えた。

中学や高校でお話をさせていただく機会が、これまでにも度々あったが、フェイス学院の生徒の皆さんはとても感じがよかった。顔を上げてまっすぐに私を見て、時折メモをとりながら、熱心に聴いてくれた。講師である私のホームページからの一節のコピーや、障害者福祉に関する用語や背景の解説などの資料を、学校側が準備してくださっていて、これも理解の助けになっていたようだ。丁寧な取り組みに頭が下がる。最近の生徒は、質疑の際、なかなか手を挙げないのだが、次々に手が挙がり、するどい質問も受けた。

生徒:「平野さんは、もし障害を持っていなかったら、どんな人になっていたのでしょうか。今のような考えや生き方ができていましたか」
平野:(内心、ううーっ・・・)「とてもいい質問ですね。もし障害のない人生だったら、確かに今のように障害者など弱い立場の人のことを理解できる人になっていたか、わかりません。もちろん議員にはなっていなかったでしょうね。ただ、厳しい暮らしをしている人を支援する団体など国際NGOで働きたいと思っていたので、少しは接点があったかもしれません。」

私としても、久しぶりに自分なりに納得できる講演とやり取りができたことを喜び、福井校長他教職員や生徒の皆さんに、見送っていただきながら、春の陽射しいっぱいのフェイス学院を後にした。


お問い合わせ 平野みどり事務所 860-0066 熊本市城山下代4-7-28 
電話:096-319-4080 ファックス:096-319-4081
Eメール:info@hiranomidori.net  ホームページ:http://www.hiranomidori.net/
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