どこが行き過ぎ?性教育授業 [その他報告]
昨日の午後、熊本市女性センターにおいて、私もメンバーである「男女共生社会を実現するくまもとネットワーク」主催の学習会を開催した。今回の「いま話題の性教育ってどんなもの?」という模擬授業と意見交換会に、知人の須藤久仁恵さんも参加しておられた。この日記に感想を書こうと思っていた矢先、須藤さんがイベントMLくまもと(※)に書き込まれた感想を拝見した。実に的を射た、私も100%同感する内容なので、ご本人の了解を得て、ご紹介することにした。
改めて、内閣府が進めている男女共同参画や性教育授業への、自民党や民主党の一部にある批判(バックラッシュ)が、いかに現場の実態や子どもたちを取り巻く環境とかけ離れたものであるかを実感する。
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学習会 「 いま話題の性教育ってどんなもの?」
「赤ちゃんは、お母さんのお腹のなかで何をしているんだろう? 小学校3年生になったつもりで、考えて答えてください」と始まった模擬授業。「息をしている」「動いている」「眠っている」「考えている」「音を聞いている」「ウンチやおしっこをしている」・・・
「赤ちゃんとお母さんは何で繋がっていますか?」
図を見て、「この「管のようなもの」(へその緒と言います)で繋がっている」、「栄養をそこからもらっている。そこには血液が流れている」
「そのヘソの尾を流れている血液はどんなものでしょうか?」
「お母さんと赤ちゃんの混じったもの」、「赤ちゃんだけのもの」、「赤ちゃんとお母さんの血とが行き来している」という答が出ていましたが、正しい答は「赤ちゃんだけのもの」
胎盤にお母さんは栄養をため、赤ちゃんはそこから栄養をもらっている。
(ここで会場からどよめき)
羊水のなかで、赤ちゃんは羊水を飲んだり指しゃぶりをしていたり。
羊水が汚れてくると、赤ちゃんは羊水を飲み、きれいな羊水をおしっことして出す。
汚れた成分は赤ちゃんの腸にためられ、それは赤ちゃんが産まれて二、三日目にでる「胎便」として排泄されるということも知りました。
最後に出産の場面(NHKで放映された生命の不思議から)を5分鑑賞しました。生まれた赤ちゃんをお腹にのせたお母さんの、「がんばったね」という言葉が印象に強くのこりました。
というような模擬授業が45分あって、それから質疑応答でした。
生命の不思議さ、圧倒されるような存在、そして産まれてくるために頭の骨を重ねたり、体を回転させたりしながら何時間もかけて産道を下ってくることを知ると、行き過ぎた性教育、子どもたちの発達段階を無視した性教育、性交教育・・・などというバッシングがいかに的外れなものか、強く感じます。
学校から一歩出たら(出なくても)、そこは魑魅魍魎が跋扈する世界です。
「インターネット」で自由に見れるアダルトビデオ。コンビニで見れるマンガ本。そしてアダルトショップや店など。
そういう環境を一方で「許しながら」、子どもたちだけには「純潔教育」、「純粋培養教育」を行えば、清く正しい「日本人」が出来るのでしょうか?
「どうしてこの授業がバッシングされないといけないの?いたって真っ当で、子どもたちにこそ見てもらいたい、考えてもらいたいものじゃないの。どこが悪いの?」と考えながら、この性教育批判、教科書批判、ジェンダーバッシングなどの共通の根っこに思いを馳せたとき、その向こうに見えてくる闇の深さに触れた思いがします。
企画してくださった皆さん、本当にありがとうございました。様々な制約で、自由にものが言えなくなっているという状況にもほんの少し触れられた学校関係の皆さん、ありがとうございました。
性教育って何? 何を教えるの? という公開授業やシンポジウムなどでもっともっと多くの人にこのことを伝えたいとも感じた学習会でした。
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(※)イベントMLくまもと(kumainf@freeml.com):熊本に関する情報あるいは熊本で行われるさまざまなイベント情報の交換のためのML。イベントは非営利目的のものとする。イベント情報の転載は原則自由。