高校入試シンポジウムに参加して [その他報告]
昨日は豪雨の中、決死の覚悟で(?!)14時から始まるシンポジウムに出席するために、天草へと向かった。新しく建てられた「教育会館」は、瀬戸大橋を渡る前の河丁近くにあるが、そこで、「新・高校入試の問題点にせまる!」と題したシンポジウムは開催された。
パネラーは、私、高校、中学の現職の先生方と、県人権教育研究協議会の上原会長の4人。それぞれの立場で、今回の入試で何が起こり、今後どんなことが予測されるかなどを皮切りに、議論を進めた。コーディネータも現職の高校の先生。
中学校では、入試には絶対に馴染まない絶対評価による内申書の準備、自己アピール書の書き方の指導、面接の指導、志望校選択への指導、前期試験の不合格者へのフォロー(無気力、荒れるなど)、合格者の生活態度や学習態度の引き締め、等々。
高校では、膨大かつ神経を使う「前期試験の作成業務」、合否判断(絶対評価による内申書と試験そのもののバランス)のストレス、等々。
それにも増して深刻なのは、情報不足による子どもや保護者の混乱と不安、受験校の選択とその結果(不合格が8000人)による重圧、ぎくしゃくする子ども同士、あるいは親と子どもの関係性、等々。
現場の実情を聞くに連れ、ますますこの入試の在り方に疑問を持つ。「一発勝負の方がまだわかりやすく、納得がいく。元に戻すべきだ」との声が多かった。そもそも、生徒の数に比べて、公立高校の受け入れ数が少なかった頃、仕方なく「選抜させていただく」という経緯で始まった高校入試。今や、少子化により定数削減や統廃合も検討されている程の「全入時代」だ。なのに「選抜」は今も続いている。こんなことを続けていけば、思春期の子どもたちの成長に大きな影を落とし、社会の不安要素にすらなるかもしれない。“優秀”な一部の生徒を進学校に集めるために、全県的に殆どの生徒を巻き込んでしまっているこのやり方が、長続きするはずがない、そうさせてはいけないと思いながら、熊本へと帰路についた。