緑のダムこそ21世紀への遺産 [みどり日記]
私が初当選した3年前、県議会では川辺川ダム問題は”終わっている”ことになっていた。何とか推進の立場でない、本当の見直しはできないものかと、推進派の請願書が出される中、渡辺・小池・平野の3議員で”抜本的な中止に向けての見直し”という文言を薄めた請願書の紹介議員として、ささやかな抵抗を試みるに止まった。
あれから3年。お祭りのような国体は終わり、景気対策の失敗の煽りを受けて、熊本県の財政が極めて深刻な状況であることが明らかになった今、川辺川ダムは”国の事業だから”では済まされない大きな問題であることを、もう誰もが認識してきている。11月3日、民主党の鳩山代表以下8名の国会議員が川辺川に視察に訪れることになり、鎌田県議と同行した。これまで2回現地を視察したが(うち一回は県民クラブで)、まだまだ村民や関係者の皆さんの歴史や生活実態をつぶさに知っているわけではないので、地元熊本の県会議員としては申し訳ない思いがある。五木村の西村村長の話を聞くにつけ、村民を翻弄してきた国の責任は重いと改めて感じた。それでもコンクリートのダムはもはや役割を持たない。それどころか危険すら増大させかねない。民主党の諮問委員会の提案する森林の保水力による”緑のダム”を21世紀に引き継ぐべきであろう。
建設省は、ここにきて強制収用に向けて、着々と準備を進めているようだ。3年連続予算を執行できないと中止になるという危機感があるだろうし、来年1月からは国土建設省に省庁再編される中、新しい組織の中でダム事業を温存していきたいという縄張り意識が見えてくる。こうなると国土の為とか、国民の税金を使う事業などという公益性は吹っ飛んでいるとしか思えない。愚行、蛮行の域に達している。
残された時間と方法は限られている。しかし、未来への責任を私たち一人ひとりが自覚し、民主主義のルールが通じる政治の在り方の試金石とも言えるこの事業の中止に向けて、諦めずに力を結集していきたいものだ。私の立場でできることに全力を尽くしたい。