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行ってきました、鳥取県議会(3) [みどり日記]

鳥取県議会の本会議場の議員席は、皆同じ高さの平面上に配置されていた。議長席はともかく、不必要な段差は一切なかった。ところが熊本県議会は、議員席が一段一段高くなる国会方式をとっている。これまで2,3の県議会を視察したが、すべて平面上に議員席はあった。期数が多い議員が、上から見下ろす光景はない。皆基本的には平等だと感じさせる配置だ。何より、高低さがあることは、バリアであり、ユニバーサルデザインとは言えない。

潮谷知事の施策の中に、UD(ユニバーサルデザイン)があることはご承知の通り。要はできるだけ多くの人が使えるデザインを目指すということだ。” 提案型の市民派当事者”として、この14年間、いつもそういうスタンスで取り組んできたつもりだ。議会に入って6年、その間県の施策の中心に位置づけられたUDに基づき、この際、我が熊本県議会も、ハード、ソフトの面で総点検が必要だと常々感じている。

実は、”うかつだった”と思う経験が私にはある。県議会本会議場の演台の改造についてだ。車いすの私には、あの演台は高すぎるので、その改造が必要になったが、改造の方法が問題だった。つまり、私は「全体が上下するように改造してほしい」と提案した。ところが、議会事務局は業者から、「機器が組み込まれているので無理。演題の真ん中だけ上下するようにはできる」と回答を得ていた。業者がそういうのなら無理なのかと諦め、現在のように演題の真ん中部分が上下するような改造になった。

ところがそれから、1年半後、熊本市議会に議席を得た、車いすユーザーの村上博市議は、バリアフリーデザイン研究会のメンバーを従えて、議会改造に臨んだ。彼は、県議会での私の登壇の様子をしっかり見ていて、あの演台の改造に違和感を持っていたはずだ。こちらも、当初議会事務局は、「全体を上下することは無理」と言ったそうだが、「いや、できるはずだ」と研究会のメンバーと業者が、具体的に困難な点を論議していき、結局、全体が上下するような形を可能にした。

これにより、車いすの村上市議、背の高い幸山市長や男性議員、背の低い女性議員等々、それぞれに合わせて、高さが調整できるような仕組みとなり、極めてスムーズで見た目も実際も、それこそユニバーサルデザインの理にかなった演台となった。県議会のように、背の高い議員や職員への、からかうような野次が出る余地はない。(まったく幼稚で困るが)

議員として、傍聴者として、職員として、様々な人が参加できる議会は、様々な人が利用できるデザインであり、仕組みでなくてはならない。まだまだ課題は多い。ちなみに、鳥取県議会の傍聴者への案内には、「託児をご希望の方は、前日までに議会事務局にご連絡ください」とある。子育て中の皆さんへの支援は、熊本県の目玉のはずだ。県議会も真っ正面から取り組むべき時に来ている。


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