電鉄延伸・市電乗り入れで突破口を [みどり日記]
正月に帰省する弟を迎えに、30日、熊本空港に向かった。大きな荷物と共にリムジンに乗り込む人も少なくないが、一般的には自家用車利用とならざるを得ない。熊本空港のアクセスの悪さは、他県からの利用者にもすこぶる評判が悪い。西部に住んでいる私などは、朝9時発の東京行きに乗るためには、最近は7時に家を出なければハラハラだ。この2時間は実にもったいない。首都圏のような公共交通でも利用できれば、本でも読んでいけるのだが。
また、バリアフリーやユニバーサルデザインという意味でも、熊本空港と市内を結ぶリムジンは問題だ。近年は、高齢者や障害を持つ人たちの航空機を利用は急激に増加している。車両を変えるなで、当面対応していくことを考えていくべきときだろう。とにかく、熊本の主要なポイントを結ぶ熊本都市圏交通機能は極めてお粗末だ。
そんな状況を打開する一つの可能性について、1月1日の地元紙で報道された。熊本電鉄の延伸と市電への相互乗り入れが具体化されるというニュースだ。昨年のバス路線再編への動きと共に、新幹線開業に向けての新プロジェクトとして、正月一番のニュースとして力が入った。電鉄の延伸と市電との相互乗り入れではあるが、いずれは空の玄関口へのアクセスも視野にいれて、LRTなり、代替交通なりで、計画を具体化していかなければならない。
さて、数年前から電鉄はこのプロジェクトの実現を模索していた。少なくとも、私が様々な人たちからこの計画の概要を耳にしたのは2年ほど前だ。何とか実現できないかと期待していた。市電延伸や旧路線復活などが遅々として進まない中、新幹線全線開業を早くて8年後に控え、民間の生き残りを賭けての積極姿勢に敬意を表したい。
延伸の案の一つに国道3号線の利用があるが、一般には、「国道3号線に熊電が乗り入れられるのか?」と思いがちだ。しかしここ数年、逆に国土交通省の方がモータリゼーションの限界を自覚し、環境にもやさしい大量輸送の公共交通にシフトしてきている。聞くところによると、国交省が国道の公共交通網への利用緩和を発表しても、関係自治体が思うように反応しなかった時期もあったとか。従って、今回のプロジェクトにおいて、交通事業者、市、県、県警、商店街等が、残された時間が少ないことを自覚し、今後も積極的に取り組んでいくことを期待している。