沖縄を訪れて(1) [みどり日記]
平和が足下から脅かされている昨今、自分なりに何をすべきか考え続けている。平和と言えば、広島、長崎を訪れることは真っ先に浮かぶが、やはり忘れてはならないのが沖縄だ。その沖縄を初めて、先週訪れた。
平和記念資料館の数多い展示は、沖縄だけに限定せず、第二次世界大戦に向かった世界情勢から、戦後まだ続く、アメリカ軍の基地問題にも及んでいた。数時間で回るには全く時間が足りない。更に、敷地内の平和の礎に並ぶ、国籍を問わず沖縄戦で亡くなった人たちの名前を彫った石碑の圧倒的な数には、胸が潰されそうになる。熊本県人の石碑には、熊本に多い苗字も刻まれていて、事実の重さを感じた。
沖縄戦では、まず何と言っても民間人である沖縄の人たちが、日本軍と米軍の間で盾にさせられた残酷な闘いであったことを忘れてはならない。平和に農業や漁業で生きていた人たちや、疎開の対象になれず日本軍を後方支援することを求められた青少年たちが、苦しみの中であまりに無惨に命を落としていった。今回、中部の沖縄市(旧、コザ市)に住む知人の案内で各地を回ったが、激しい砲弾の応酬で地形が変わったとまで言われている激戦地の南部を訪れるのは、今でも気が重いそうだ。
一度だけ訪れても、沖縄を知ることは難しい。リゾート地としての沖縄を訪れるのもいいけれど、沖縄の現地の人たちとの交流の中、彼らが背負わされてきたものを、少しでも分かち合うための訪問を続けることが大切だと思った。折から、多くの修学旅行生と鉢合わせとなったが、少しでも戦争の悲惨さを、胸に刻んで帰ってくれることを祈りたい。