人の痛みを知らない国民? [みどり日記]
イラクの3人の人質の家族が頭を下げる姿をテレビが映している。彼らの苦しみや痛みを推し測り、支援の言葉を送る人たちがいる一方、事態が暗中模索の中、兄姉たちが感情を表に出し訴える姿に、「危険とわかっているのに行った方が悪い」、「迷惑をかけているのに、努力している国に対して何という口の利き方か」などという、凄まじい攻撃を全国から受けているそうだ。それに対して高遠さんのご両親は、憔悴しきった表情で、ただただ「ご迷惑をおかけしています。申し訳ありません」と、頭を下げているのだ。
日本人はここまで、人の痛みに頓着無い国民に成り下がったのかと情けなくなる。安否すらわからない、混沌とした時間を過ごす中、囚われている家族を思い、悲痛に叫ぶことが何故いけないのだろうか。もっと言いたいことはあるはずだが、家族の皆さんは必死に押さえている。
人道復興支援と言っても、自衛隊は、政府がアメリカを支持し追随するために派遣された。この間、政府は何とかして自衛隊を海外に出す既成事実を作ることの論議に終始していたと私は感じている。しかし、人質の3人は、そんなアメリカの一方的な占領や攻撃にさらされているイラク国民と共に在りたい、事実を世界に伝えたい、という思いの人たちだ。どちらが、本当にイラクのためになるというのか。
国の一方的な情報操作や世論操作に乗ってはならない。我が国は、巨額の国費を投入して、アメリカの傘下で自衛隊を派遣している。しかし、今、そのイラクが一体どういう状況にあるのか、冷静に検証する必要がある。ブッシュは、ベトナムのように泥沼化しているという批判に真っ向から反論し、兵力増強も考えると言っている。有史以来の愚かな政治家(屋)とのそしりは免れまい。