新幹線に県民の知恵を [みどり日記]
今週の月曜と火曜、九州新幹線の熊本駅周辺、新八代駅、新玉名駅建設予定地、富合町の車両基地建設予定地などを視察した。鉄道建設機構(旧鉄建公団)が工事を担当し、この国家的プロジェクトを進めている。
東海道新幹線が走り出して40年も経つのに、九州は全線開通まで後8年(短くて6年)も要する。右肩上がりの時代には、新幹線が開通すれば九州の経済や観光が活性化するという期待があって、国への働きかけが強まったのだろう。東海道新幹線などにはなかった、地元負担まで飲んで、沿線各県は新幹線を誘致した。
今はどうか。地方分権、行財政改革が求められ、おまけに三位一体は予想以上の厳しさで、地方は来年度の予算の捻出に、頭を抱えている状況だ。はっきりいって、これさえなければ県政運営も違っていたのかもしれない。しかし「新幹線予算は別物」と思わざるを得まい。
本来は国が責任を持って進めるプロジェクトのはずなのに、負担が大きいでだけでなく、富合町は「町の真ん中にできる迷惑施設(車両基地)」と言い切り、玉名ではトンネル工事の影響で「水脈が断たれた。恒久的な対応を」と農家や住民から切実な訴えが出ている。新八代駅以南でも同じような問題が起こっている。
正直なところ、本当に従来の鹿児島本線以外に、新幹線が必要だったのかと素朴な疑問が消えない。いやいや、今を生きる議員として前向きに考えよう。全線が開通して、新熊本駅前広場、駅周辺の整備が完全に終わる平成30年頃(・・・(>_<))までに、県財政が破綻しない程度に、前向きに各新駅を地域の顔としなければならない。駅利用が進むための仕掛けに県民挙げて取り組みたい。行政や議会だけで、情報を行き交わせてもダメだ。”新幹線の今とこれから”について、まだ県民の多くは知らないと言っていい。私も、勉強会などで情報を県民の皆さんに伝えて、さらに現地を皆さんと視察し、共に考えていきたい。