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またもや肩すかし [みどり日記]

55人中17人。これは、熊本県議会で昨年春の改選以来、質問に立っていない議員の数が定数55人のうち17人であることを意味している。本会議という場をセレモニーにしないためにも、ベテランこそが、厚みのある質問をしていただきたい。委員会で発言するだけではダメだ。「本会議は新人に譲る」なんてことは、このご時世に通用しない。議員が本会議で一度も質問に立たないことを、“税金泥棒”だと言われても仕方ない。

さて、期数の少ない議員を中心に、毎日熱心な本会議での質問が続いているが、昨日の共産党の松岡徹県議の質問は有意義だった。県警の裏金疑惑についての質問だったが、県警本部長は捜査費の執行・管理に疑義を持たれるような事実は無いと答弁した。監査委員会へも質問が及んだが、監査委員からは、今後の定期監査においても公平・中立な監査を行う旨の答弁だった。

北海道の元警察署長のように、実名で証拠を出して訴えない限り、こんな答弁が続くのだろうか。残念ながら、県民の多くは、熊本県警の捜査費等の疑惑は無いと思っていないようだ。内部の良識的な職員は、このままでよい訳がないと思っているのではないか。何度も言うが、過去は一切問わないという保障の下、すべてを明らかにして出直すことが、県民の信頼回復への最も有効な道だという気がする。個人を責めるのではなく、情報公開の上、過去の仕組みを改めることだ。

仕組みと言えば、先日の鎌田聡県議と今日の荒木章博県議が、職員への働きかけへの対応について質問していた。私も2月議会で質問し、このコーナーでも、何度も取り上げているが、いわゆる「口利き」についてだ。それぞれの議員の焦点は少しずつ違っているが、要は、議員からであれ、団体からであれ、一般県民からであれ、職員に対して行われている働きかけや要請には、適切に対応した後、文書化し、情報公開すべきだということだ。今回も、知事は「公務員は良識的な対応すべきだし、そのように対応していると信じている・・・」と答えておられる。「文書化と情報公開の仕組み」作りに踏み込むことはなかった。

熊本市では、幸山市長が就任早々、「口利きをなくす」取り組みに着手し、文書化と情報公開を行っている。これによって、議員に変化が起こっているらしい。つまり、「あからさまな採用や人事に関する要請や利益誘導には、『今はできないんですよ』とハッキリ断れる」と。これまで口利きを行っていた議員を、もはや業者や市民が“頼り”にしなくなってきているらしい。そのため、議員としての“存在意義”が急降下して、引退をかんがている議員もいるらしい。

仕組み、つまりシステムが存在しなければ、倫理観を訴えるだけでは、物事は浄化されない。そのことが、「働きかけの文書化と情報公開」を実施している自治体で次第に明らかになっていく。まったく羨ましい。


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