景気上向きの陰に、自殺者増 [みどり日記]
景気が回復してきたと、参議院選の最中に発表された。GDPベースで実質成長率が、3.5%だそうだ。個人消費も当初予想より、1.1%増しの2.6%。この要因として、企業収益が上がったことによると言われるが、喜んでばかりはいられない。なぜなら、企業収益上昇の陰には、「大規模な人員削減」や「非定期雇用」があったからだ。もちろん、デジタル家電の消費が増えたことも内需増として表れたが、果たして、国民は「景気が上向いてきたぞ-!」と、実感しているのだろうか。特に、99%が中小企業という熊本は一向に明るい兆しが見えないと、どこに行っても不満を耳にする。
「強い者が富み、弱い者は疲弊していく」竹中経済政策が、顕在化し、深化していきそうだ。そんな中で、昨年の自殺者は3万4427人と、統計を取り始めて以来、最悪の事態だと報道された。自殺の理由は、健康問題が一位だが、その次は経済・生活問題。もちろん健康問題には、経済苦による精神疾患等も含まれているだろう。そう考えると、この国は、自由競争という美名の下に、一部の「勝ち組」を支える、圧倒的な「負け組」を生み出していく、とんでも無く不安な国になっていくのではなだろうかと、背筋が寒くなる。もうそうの兆しは、他方面に出ている。
これからの政治において、どのような勢力が伸長し、どちらの方向に向かっていくかを考えるとき、常に「こんな社会でいいのか」を、それぞれの政治家が自問自答していくことが必要だと思える。さもなければ、自らと自らの家族や親戚にも、日本社会のドロップアウト組を生み出していくことになる。