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党派を超えた男女共同参画の勉強会 [みどり日記]

夏の風物と言えば花火だ。実家が湖東なので、真上に打ち上げられる江津湖の花火大会は見慣れている。でも、雑踏をかき分け、わざわざ仕掛けを見に江津湖には行かないし、豪快ではあるが、あまりに近くて“騒音”でもある。

そして、昨日は台風がそれたため、熊本新港での花火大会が予定通り行われた。防波堤から海ごしに見える花火は、水面にも映し出されて、二重の美しさだ。親戚や知人やら、総勢20人くらいで、歓声を上げながら、大輪の花が舞う約20分ほどの花火ショーを楽しんだ。それにしても、最近の花火は、一ひねりされたデザインも多く、見ていて飽きない。

さて、先週の金曜日、党派を超えた12人の県議会議員が参加して、「今、なぜ男女共同参加なのか」というテーマで勉強会が行われた。講師は、熊本大学法学部の鈴木桂樹教授。そして、12人の内訳は、自民党3人、県民クラブ3人、公明党2人、新社会党、共産党各1人、無所属2人。参加したかったが、どうしても用が重なったと連絡があった議員も5,6人いた。

男女共同参画については、それぞれが認識と感覚の違いがあって当然だが、とかくイデオロギーの問題にすり替えられがちだ。そこで、社会、経済、生き方の多様性などの観点で、鈴木先生は実に合理的で論理的でわかりやすい講義をなさることから、今回是非、議員の皆さんに鈴木さんの話しを聞いてもらってはと思い、私が呼びかけた勉強会だ。

1999年に男女共同参画社会基本法が成立し、2001年4月に熊本県男女共同参画推進条例から施行されている。かなりの部分で、施策は進んでいるが、熊本市や人吉市などまだ条例ができていない市もあるし、行動計画が未策定の自治体も多い。何が足かせになっているのだろうか。今回、前半1時間の講義と後半の質疑という進め方をとったが、後半では議員各人が率直に発言するなど、とても中味が濃かったが、その中でわかったのは、プランも条例も、そもそも、行政からのお膳立てではなく、地域特性を含めた地域での議論の積み上げの結果としての策定でなくてはならないということのようだ。

実は、4年前、県条例が出来る過程で、女性たちはある意味盛り上がっていて、策定委員会にも手分けして傍聴に行ったり、パブリックコメントにも取り組んだ(600件以上)。しかし、今考えると、このムーブメントに、男性を巻き込む仕掛けや努力をしてきたかと言えば、必ずしもそうではない。議会でも遅まきながら、今回初めて勉強会を持ったが、本来ならば条例化の際に行うべきだった。

そして、今となって、多分に誤解に基づく「男女共同参画へのバッシング」が、あちこちの議会で意見書という形で提出されたり、条例の中に、「乱用防止」などトンチンカンな条文を入れようとする議会側の働きかけ(福岡県筑後市)や懇話会の条例案(荒川区)も出てくるという状況になった。幸い、両自治体とも、行政や市民からの認識の間違いの指摘があったため、撤回されているが、熊本でもそんな事態にならないとも限らない。

いずれにしても、男女共同参画というからには、一方の性を置き去りにしては、事は上手くいかない。女性側の、抑圧や権利侵害を受けてきたことを回復していこうという思いは当然なのだが、その加害者側を男性と考えがちだ。しかし、自殺者が3万4000人を超え、その多くが男性であることは、日本社会が男性にとっても生きにくい社会になっていることを表しているわけだから、働き方や生活のあり方を含め、男性も女性も、余裕を持って子育てをしながら、働き続けられる社会を共にどう創っていくかを、同じ方向を見ながら考えていく視点が何より大切だと思える。

まだまだ考え方の差はあろうが、今回の勉強会終了後、議員が皆このテーマを、社会の在り方ととらえて考えていこうというスタンスを持てたのは収穫だった。それにしても、若い世代を中心に、党派を超えた取り組みに積極的な人たちが出てきたことはとてもよいことだと思える。また、色々呼びかけていきたい。


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