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子どもを盾にしないで [みどり日記]

台風18号が西日本に大きな被害をもたらした。倒木や家屋の損壊、農作物被害など、これから状況が明かになっていくだろう。被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げたい。熊本市内だけでも、全世帯の約半分が停電していたようだが、我が家も5時過ぎに復旧し、やっと日常生活に戻れた。

先週、全世界を震撼させた学校人質事件、悲惨な結末を迎えた。北オセチア共和国という国名を恥ずかしながら初めて知った。ロシアからの独立を求めているチェチェン共和国の西側に隣接する国だそうだ。そしてこの地の学校で、たくさんの子どもたち命が奪われた。閉じこめられていた体育館の中での様子がわかるにつれて、小さな子どもから高校生までが、水分摂取もトイレも許されないまま、生き地獄のような50数時間を過ごしていたことがわかってきた。泣き叫ぼうものなら、銃口が向けられるだろうから、どんなにか恐怖と衰弱で苦しかったことだろう。その苦しみの末が死であるとは残酷過ぎる。

偶発的な爆発がきっかけで、逃げ出そうとする子どもたちに無差別に発砲がされ、爆発が起こったようだ。この事件を計画した人物たちは、国籍が混在しているようだが、過去に繰り返されたチェチェンへのロシア軍の攻撃が影を落として、チェチェン人の中に、ロシアへのぬぐい去れない恨みと憎悪を定着させたと言われている。そして、子どもが盾にされるという最悪のシナリオが書かれた。

ロシア全土が喪に服しながら、“テロに屈しない”プーチン大統領を、国民は支持しているという。人質事件実行グループの目的や経緯はどうであろうと、子どもを盾にする卑劣さは、決して許されない。と同時に、子どもの生命は掛け替えのない未来の宝であり、何にも代え難いものであることを、ロシアだけでなく世界中であらためて深く認識していきたい。

それにしても、ここ数年の世界の凄惨な映像にショックを受けながらも、わずかずつ、どこかで慣れてしまっていく私たちが怖い。


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