「華氏911」を見に行こう [みどり日記]
週末に行くつもりだったマイケル・ムーア監督の「華氏911」を、台風が去った今日、友人たちと観に行った。これまで、彼のドキュメンタリーでは、テレビシリーズを2編ほどとアカデミー賞を受賞した「Bowling for Columbine」を観たが、力の入れ様はそれ以上だ。カンヌ映画祭で上映後スタンディング・オベーションが25分間も続き、パルムドール賞を取ったのもうなずける。
内容は、細かくここに書くことは控えたい。ただ、是非多くの皆さんに、今、この映画を観ていただきたいと思う。「華氏911を観たか」との記者からの問いに小泉首相は、「偏った映画は観ません」と答えていたが、これを観れば、“誰が偏っているか”よくわかるはずだ。「イラクに自由と民主主議をもたらすためにフセイン政権を倒すのだ」という大義は、変質したか嘘であったことを、現地の兵士たちも気づき始めた。「何故俺たちはイラク市民から嫌われ、攻撃されるのか!」と嘆きつつ、「疑わしいと思う市民を、自分たちが殺される前に殺す」、そんな日々が未だに続いている。
ブッシュと、オイルマネーや戦争ビジネスが目的の彼の支持者たちは、イラクを経済的に統治し続けることが目的なのだ。それに必死に抵抗するイラク市民との闘いが繰り広げられている。ブッシュたちは、戦場であるイラクの真実も地獄も知らない。あるいは目をそむけて、自国の兵士たちをも裏切り続けている。
アメリカでこんな映画が上映し続けられ、ドキュメンタリーとは言えない程の動員数を記録しているということは、まだ良心があるということなのだろうか。メディアも含めてブッシュにひれ伏したため、真実が国民に伝わっていなかったことに、この映画を観た人々は憤っており、真実を知らせてくれたムーア監督に感謝していると聞く。
それにしても、ブッシュ退陣を主張する彼が、現在行われている共和党大会に、記者枠で堂々と入っていくのには恐れ入った。マイケル・ムーアという人は、作品の作り方といい、メッセージといい、ただ者ではない。
※「華氏911」は、TOHOシネマズ光の森で4日まで、新市街のシネパラダイスで17日まで上映されているので、時間を確認して是非足を運んでください。