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政治倫理審査会を傍聴して [みどり日記]

2日土曜日、ドット・ジェーピーの議員インターシッププログラム参加者の報告会があった。今回は、県議二人、熊本市議6人が学生を受け入れていた。

私のところには、熊大生が二人、9月の一ヶ月間派遣されていた。前回から二人以上の学生をということで、受けて入れているが、やはり複数はいい。仕事を協力してこなしてくれるし、感じたこと疑問に思ったことなど、二人で深めていけたのではないか。

報告会では、全く知らなかった議会という世界に、驚き、少々失望し(形骸化した形式的なことが多い)、期待も持ったと語ってくれた。政治が今の現状であることを、有権者側の意識にも問題ありと総括していたが、是非これからも友人たちに今回の経験を伝えて、意識付けをしてもらいたい。感性のよい二人だったので、きっと期待通りにやってくれるだろう。

その前日の1日には、西高校の創立30周年記念式典に出席した後、熊本市役所で行われていた「政治倫理審査会」を傍聴した。11人の市議が、「口利き」をしたということが情報公開条例での開示請求で明らかになり、この審査会にかけられている。この日は、4人の市議が入れ替わりで審査を受けた。

当初は、「まるで裁判の被告みたいだ」などと不満を口にし、審査会での態度も問題だった市議たちも、弁護士から政治倫理に抵触する可能性があると説明を受けた後は、観念したようだと聞いていたが、この日の4人の態度は素直で正直だと感じた。

そもそも長い間、採用などの人事を含め、「口利き」をすることが議員にとっても、市民にとっても当たり前であったことから、何が問題であり、何が当然の議員の仕事かの線引きが、未だにわかっていないと思われる発言もあった。

しかし、長時間の残業が長期間続いていた職員の親からの、「家庭崩壊や本人の体が心配」という申し出を人事課に伝えたという自民党T市議のケースは、少々気の毒な気もした。本来なら、本人が上司に訴えたり、人事課に訴えたり、あるいは労働組合を通じて、当局に訴える方法も考えられる。当の本人が伝えるのが最も好ましいのだろうが、周囲への気兼ねもあり難しい場合もあるだろう。親に吐露したことが、市議を通じて人事課へというケースだったかと思う。

しかし明らかに、職員が市議を利用したり、市議が恩を売ったりの悪質な口利きのケースもある。弁護士から言われ、「仕方ないから認めておこう」というのでは今回の政治倫理審査会が開かれている意味がない。どこが公平性を欠くのか、もう一度考え直して欲しいと思った。11名の市議は名前がマスコミにも登場し若干は不利益が生じてはいるだろうが、この危機を逆にチャンスにしていく道もある。政治倫理審査会で申し開きをすることは気が重いだろうが、これからの市議と市民と行政の在り方を考える上で、誰にとっても重要なことだと思って、ある意味頑張っていただきたい。

さて、熊本県議会にも政治倫理に関する要項がある。議員として公平性・公明性に欠く行動は慎まなければならないわけだが、果たして皆さんこの要項に沿う行動をなさっていると断言できるだろうか。熊本市が今回、口利きを情報公開で開示し、それを政治倫理審査できているのも、「職員への働きかけの文書化と情報公開」要項あってのことだ。潮谷知事は、1日に行われたKAB主催のフォーラムで、「熊本市の情報公開への取り組みと同じように、県も取り組んでいます」とおっしゃったようだが、それを聞いて友人は首をかしげたそうだ。

政治倫理審査会において、議員が市民の眼前で、委員から審査を受ける光景を眺めながら、熊本県の情報公開の後進性が思いやられた。


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