受験の季節に思う [みどり日記]
さいたま市在住の甥は、目下高校受験の真っ只中だ。熊本ではまずは公立を考えるが、都会では、私学を希望するケースも多い。そもそも受験準備のやり方が違うらしく、第一希望を、当然私学か公立か定めることになるとか。甥は、1月中、滑り止めに2校合格し、来月の本命校に向かって頑張っていると言う。本人が希望する高校に入れることが何よりだが、入学後によい友人関係を作り、将来の方向を自ら見つけていくことを期待している。
その一方、文化的な生活って何だろうと、考えてしまうほどの家族もある。「電気が止められる」ほどの窮状は、寒い冬どんなにか辛いだろう。幸いその人の知人の支援で、電気は再開された。昨年から相談を受けている母子家庭のケースだ。母親は持病があり、就労したくても、まず体を治さなければままならない。このような場合、一時的に生活保護を考えるのだが、生保を受けるための条件の整理にまだ時間が必要だ。
それでも子どもを何とか高校に行かせたいと母は思う。今時、中卒では仕事が見つからないと自ら実感しているので、その思いは強い。子どもも進学を希望するが、公立は厳しいということで、私学を受け合格した。奨学金などを申請して、頑張りたいと。しかし、子どもはこの子だけではないし、生活そのものが綱渡りなので、社会的支援は不可欠だ。
公立と私学。住む町によって、家庭によってこんなに違う。子どもたちの2極化が進んでいると聞く。でも、違った境遇に生まれた同じ15歳のこの子たちが、自らの境遇に負けず、甘えず、将来社会の中で、自己実現を果たし、ささやかな幸せを感じる生き方を、それぞれ見つけてくれるよう祈りたい。