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高瀬蔵こけら落としコンサート [みどり日記]

4月29日は“みどりの日”。そう、私の日だ!しかし・・・、みどりの日としては、今年で最後。来年からは昭和の日と変わるそうだ。もともと、(昭和)天皇誕生日だったので、元に戻すということらしい。この時期に敢えて昭和に戻すことに、何やらすっきりしない意図を感じるのは私だけだろうか。今はまさに、“みどりの日”にピッタリの新緑の季節であり、すっかり国民の中に定着していた日だったので、何とも残念だ。(>_<)

さて、今日はやがて30℃に近づくほどの汗ばむ一日だった。そんなゴールデンウィークの初日、私は西海岸(有明海の)を北に玉名市へと向かった。高瀬にある米蔵をリニューアルした“高瀬蔵”で、こけら落としコンサートが開かれるからだ。そして、記念すべきこけら落としコンサートの歌手は、玉名市高瀬出身で世界的に活躍するオペラ歌手の佐々木典子さんだ。

実は佐々木さんは、高校時代のクラスメートで、合唱部で共に歌っていた仲間だ。以前にもこのコーナーで書いたと思うが、私に音楽で進学する道を断念させ、趣味にさせた“すごい”人だ。「うーっ、かなわない・・・」と、彼女が高校1年の時に思わせてくれたお陰で(?)、軌道修正して今に至った。その後、私は音楽と、文字通り楽しく向き合うことができるようになった。

さて、佐々木さん(会うと“テンコ”、“ミドリ”と呼び合うが)は、第一高校時代、たくさんいた優秀な声楽家の卵の中でも、抜きんでていた。歌い手としての身体的優位性(強い声帯と体格)と同時に、音楽家として必要なちょっと大人びたオーラも垣間見えた。その上、目標に向かって努力する意思の強さも持っていた。音大を出て、ドイツで学び、ウィーン国立歌劇場で専属歌手として活躍し、その後帰国してからは、日本で1,2を争う実力あるオペラ歌手として、引っ張りだこだ。また、武蔵野音大や東京芸大で後進の指導にもあたっている。

そんな佐々木さん、実家から徒歩3分の高瀬倉で、こけら落としコンサートのアーティストとして演奏ができたことを、とても喜んでいた。客席におられたお父さんが、彼女を直視せず(照れるのかな?)、首を下に向けて、かみしめるように聴いておられた姿が印象的だった。コンサートは、日本歌曲、ドイツリート、オペラのアリアなど、バラエティーに富む内容だった。私は、彼女の中音部から高音部にかけての、艶があり響く声が大好きだ。10代の時近くでよく聞いていた、懐かしい歌声が更に円熟味を増していた。素晴らしい声楽家になったものだと、しみじみ感心し、そんな友人が誇りに思えた。いや、熊本の誇りとして、これからも大活躍して欲しい。今度は、彼女が出ているオペラを観に行きたい。

補足)高瀬蔵はバリアフリーで、120名くらい収容できる多目的ホールと、レストランなどが併設されている。6月には辛島文雄トリオとTOKUのジャズコンサートがあるので、また行ってみたい。


お問い合わせ 平野みどり事務所 860-0066 熊本市城山下代4-7-28 
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