子どもを殺さないで! [みどり日記]
陽が射さない割には、そんなに寒くもなく、桜の開花も更に進みそうな一日だった。
さてこのところ、子どもを巻き込んだ事件が頻発している。同居中の男に、母親とともに連れ去られと思われる幼い兄妹が、別々に置き去りにされた事件や、一家心中の道連れにされ、殺されてしまった子どもたちなど。悲しみを通り越して、怒りを感じる。
この世界に生まれ落ちた時から、子どもは社会の一部であり社会の貴重な財産だ。そして、子どもは幸せになるために生まれてくるはずだ。無責任で、勝手な大人の行動が、無防備な子どもを危険にさらし、命の灯を消し去っていくなど、あってはならないことだ。大人になりきれていない大人や、子どもを自分の所有物と思っている大人を再教育する必要がある。しかしまずは、心ある大人たちが、危険にさらされている子どもを救い出すことが大切だ。
こういう仕事をしていると、生活相談のケース中から、DVやネグレクトなど児童虐待の”臭い”がするときがある。親からの相談に対応している時、実は、その人の子どもが児童相談所による要保護の対象となっていたというケースもあった。
そういう意味では、議員なども、児童虐待についての基本的な知識や認識を持っておかなければならない。往々にして、議員は「親のいうことを聞き、親に従順な子どもがよい子」という伝統的な価値観を強く持つ人が多いようだ。しかし、それはまだ親が一般に、良識的な社会人だった時のことだ。様々な形態での暴力(精神的、身体的を含む)で、子どもを自分のフラストレーションのはけ口にしているのも、現代の親である現実を直視しなければならない。
厚労省が「虐待兆候」で指針を出したと報道されている。自治体によって対応に開きがあることを憂慮していたので、具体的な指針によって、子どもを取り巻く個人や団体が、虐待の兆候に鋭敏になっていくことを期待したい。
親権より子どもの命が大切なことはわかりきっている。親の資格がない親から、あらたな場所や人によるよりよい対応で、子どもたちの運命を変えていくことだってできる。里親など、活用できる社会資源はまだ眠っている。