トップページおしらせブログ活動報告議会報告政策プロフィール事務局お問合せ
 

« 政務調査費を考える | ブログ トップ | 小泉氏はもうゴメン! »

デンマーク帰国雑感 [みどり日記]

デンマークから6日に戻ってきた。ご存じのように現地はとても寒かったのだが、熊本はなんと真夏日。あまりの違いに、ちょっと日中はボーっとしてしまう。昨日は荷物の整理や留守中の残務を片づけたりしていたが、今日から暑さに負けずに早速報告書作成に入ろうと思う。

デンマークを離れて色々思うところがある。期待していた通りだったところ、期待や想像と違っていたところ。当たり前ではあるが、見ると、聞くや読むとでは違うことを実感した。特に現政権(保守党+右派連立内閣)になってから、“後退”が顕著だと皆口々におっしゃる。たとえば、現政権になってから風力発電所の新たな建設は無いとか、教育、福祉、公共交通へもそれぞれ影響が出ている。しかし、元々進んでいてそれぞれの分野でのデンマーク方式が世界的にも知られている中、根幹が揺らぐことはないようだ。

特に、教育観や男女平等観の両国間での違いは、のけ反りたくなるほどで、日本が先進国の中で大きく遅れをとっている実態を改めて感じ、情けなくなり悔しい思いもした。小学校(国民学校、7歳から15歳まで)を訪問した際、一年生のクラスで(定数28人、実際は20人ほどだった)子どもたちと交流した。予め日本からの訪問者があることは知らされていたようで、子どもたちが大きな地図で日本を指し示してくれた。また質問も受けて楽しい時間を過ごした。

私たちを出迎え、案内してくださった校長先生は、シャツの上にトレーナー、下は綿パンというラフな格好。デンマークでは校長先生も、校内を動き回り授業を持つから当たり前だ。1年生はランチ時間が終わったら下校なのだが、その後は仕事を終えた親が迎えにくるまで、近くの放課後クラスで様々な活動を行う。デンマークがユニークなのは、この放課後クラスが高学年にも用意されていて、スポーツ活動や様々社会活動もできる点だ。もちろん塾などはない。日本で言う序列化はなく、クラスの中で競わせることはないそうだ。「クラスや学校は友人を作り、仲間を作るところであり競わせるところではない。子どもそれぞれの力を引き出すところ」だそうだ。もちろん国全体として、他国との競争力をつけていくことは肯定される。OECDで学力トップの国である秘密は、こんな教育観にあるようだ。

男女平等を制度として進めていけば、おのずと少子化に歯止めがかかるということを、デンマークは示した。少子化に歯止めが効いた結果なのだろう、町を往く子ども連れの親子の多さに目を奪われた。頑丈なベビーカーに座っているお人形のような子どもたちは、目を輝かせていて、これからすくすくと育ちデンマークを担っていくだろうパワーすら感じた。父親たちの子どもへの接し方も実に自然で、日常的に育児を担っている様子が現れていた。

その半面、障害を持つ若い人があまり目に入らなかった。店やレストランも、段差や階段が多く、歴史的建造物へのバリアフリー化の難しさが垣間見えた。今回介助者と男性が5人と一緒だったので手伝ってもらえて助かったが、私一人で町を動き回るのは至難の業だっただろう。路面も石畳がほとんどであり、わずかに乳母車と車いすがまたげるだけの、スベスベした石を張ってある部分もあることはあるが、そこに上手く乗って動くのも大変だった。おかげで、私の日本仕様の柔な車いすは、石畳に閉口し後半はギシギシと泣き出す次第。2000年にドイツを訪問した時のように、車輪がはずれなくてよかった。(>_<)

しかし市内を走るバスはすべてノンステップバスで、公共交通は改良型のフィルターのついた新型のディーゼル車(まだバイオガスではない)が導入され、一気にノンステップ車に変わったそうだ。ちなみにバスより庶民の足であるのが、自転車だ。町には自転車道が完全に整備されていて、かなりのスピードで飛ばしていく。ガイドからも何度も、「車を降りて自転車道を横切るときはくれぐれも注意して下さい」と言われ続けた。朝夕の通勤通学の光景などは、一時代前の中国を思いださせるほどだった。それでも自家用車も減っていないそうだ。やはりドイツ並みに、市街地への自家用車の侵入規制が無いと難しいのだろう。

一週間ですべてがわかるわけではないし、一つのテーマで一週間滞在すれば、また違ったかもしれない。しかし、外から日本や熊本を見ることは、これからを考える上でとても意味があると思った。


お問い合わせ 平野みどり事務所 860-0066 熊本市城山下代4-7-28 
電話:096-319-4080 ファックス:096-319-4081
Eメール:info@hiranomidori.net  ホームページ:http://www.hiranomidori.net/
Powered by Movable Type 3.2-ja-2