全国ボランティアフェスティバルに参加して [みどり日記]
先週の全国ボランティアフェスティバル、今週の伝統的工芸品月間全国会議と、大きなイベントが続き、県外からの参加者や観光客で熊本市内は賑わいを見せていた。お城まつりやアートプレックスなど文化の秋を、多くの人たちが満喫したことだろう。「いつもこうならいいのだけど・・・」と、どこからとなく聞こえてくるが、郊外の大型ショッピングセンターに負けないような、街を散策したくなる仕掛けに、今後も知恵を出していかなくてはならない。とにかく関係者の皆さん、お疲れ様でした。
さて、ボランティアフェスティバル(ボラフェス)の開会行事等には参加できなかったが、2日目の熊本市内での分科会を仲間たちと担当した。ボランティアをする側、受ける側のコミュニケーションはとても大事だが、私たちヒューマンネットワーク熊本とバリアフリーデザイン研究会がファシリテートしながら、全国からの参加者約80名が9つのテーブルに分かれて意見交換、体験発表を進めた。
参加者はほとんどが、全国の社会福祉協議会の関係者のようだったが、一部地元熊本の高校生も参加していた。このフェスティバル自体、既にボランティアをやっている人たちが年に1回集う集会だ。一般の人を断らなくてはならないほど、参加者が増えていくには、どんな工夫や仕掛けがいるのか、今後の課題だろう。
さて、私が担当したテーブルからは、参加者のボランティア歴やそれぞれの地域の取り組みが紹介され、結構盛り上がった。中でも印象に残ったのは、熊本県内の過疎地出身の高校生(熊本市内の私学に進学)による、小学校の時からの在宅高齢者ボランティア訪問体験(学校教育の一環として)についてだった。週一回、「ノー残業デー」ならぬ「ノー部活デー」があり、その日は複数の訪問先(かなり離れている場合もあり)を、自転車で駈けずり回り、大忙しだったそうだ。じっくり一箇所で話をできなくて、心苦しかったと語っていた。何やら大人のヘルパーさんたちから聞こえてくるような話だが、少子化で、子どもの数より高齢者の数が多いという笑えない現実だ。
まさか、子どもに高齢者の安否確認をさせているのではないと思うが、本来行政が行うべきことと、そうでもないことをまず区別する必要がある。その上で、子どもボランティアでもできる、いや子どもがやることで喜ばれる活動を、社会福祉協議会などが橋渡しになり、学校と連携して進めていく必要があるだろう。子どもの頃からのボランティア訪問体験は貴重だ。週一回の部活を休んで行う価値は、十分あると思う。