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許し難い「強行採決」 [みどり日記]

とうとう風邪を引いて、2日ほど家で養生していた。その間に、何とトリノオリンピックで荒川選手金メダルという快挙!寒がりのせいか、冬季オリンピックは観ているだけで足がジンジンしてくる私なのだが、氷上の芸術ともいうべきフィギュアスケートは観ている。

それにしても、華やかさの裏には、それこそ強靱な精神力があるようだ。大きな怪我の一つや二つは経験して、選手たちはあそこにいるのだろうが、荒川選手は「余裕を持って楽しんで滑れた」などと言っていた。そこまで自然に言えるのは、計算し尽くして、点を積み上げるプロセスを、徹底的にたたき込んできたからだろう。今回惜しくもオリンピック出場が叶わなかった若手も、日本にはまだまだいるようなので、次回も楽しみだ。

そんなさわやかな話題から一変、熊本県議会の定数削減問題での自民党の安直な決め方には呆れるばかりだ。議論が尽くされていないという県民クラブや公明党などの主張を無視し、自民党は「強行採決」に及んだ。

財政が厳しくなり、市町村合併も進む中、全体の定数を6削減することに何ら異論はない。だがその決め方が問題だ。洩れ聞こえてくるのは、「熊本市内は18もあるから、2くらい減らしてもいいだろう」という主張。特定の気に入らない議員を落としたいのだろうか。いい加減にして欲しい。原則的には定数は人口比なので、そもそも熊本市は定数20のはずが、18にされている。そこを更に2減しようと言うのだ。

ただ、誤解してもらいたくないのは、私たちは何も、自分の選挙区である熊本市が2減になるから、反対しているのでは決してない。後世の議員や県民の検証に耐えられるような、定数を決める明確な基準が必要であり、地方に配慮することも加味し、時間をかけて様々な観点からその基準を決めていこうと言っている。

この問題だけではないが、多数を持つ者の理不尽さがまかり通る議会のあり方には、大いに疑問を感じる。議会事務局も、自民党事務局であってはいけない。多数派の行き過ぎには、丁寧かつ毅然として、進言する姿勢が必要ではないだろうか。民主主義は決して多数の中に普遍的な真義があるとは限らない。


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