外国人生徒の高校受験 [みどり日記]
夏風邪からやっと回復しつつある。先週の火曜日に、経済常任委員会の管内視察で水俣へ行った帰りから決定的となり、それから金曜まで病院通いが続いた。熱が下がらず、食欲もなく、薬を飲むためにバナナを三分の一本食べるのがやっとだった。
週末は、自治研センター主催のシンポジウム、昨日は、「中国帰国・外国人生徒の進学を支援する会」の進路ガイダンス、第4回川辺川ダム問題学習会(県議の会主催)と、どうにか参加したが、折からのうだるような暑さの中、体だけでなく脳も煮え上がりそうだった。
さて、県立大で行われた進路ガイダンスには、予想を上回る保護者や生徒、そして担任や支援の教職員の皆さんが集まってくださった。私は、昨年から、この中国帰国・外国人生徒の進学を支援する会に参加し、昨年9月には、一般質問でも取り上げてきたが、グローバル化は、私の想像以上に日本の隅々で進んでいるという実感を持っている。その割には、生活や学習の基礎となる日本語習得が、十分保障されているとは言えない現状で、黒髪小学校に支援センターとしての機能はあるものの、熊本県全体をカバーするには、指導者や時間数が足りているとは言い難い。親身になって関わってこられた日本語指導者や支援者の方々にはつくづく頭が下がる。
そして、日本人の生徒にとってもストレスが多い“高校受験”という仕組みが、外国人生徒たちの前にも立ちはだかる。どこを受けたらいいのか、どんな準備をすればいいのか、合否の基準はどうなっているのかなど、日本語支援の必要な生徒たちには、大きなハードルだ。湧心館高校の定時制、東陵高校の国際コース等々、いくつかの学校で受け入れ実績が作られてきていたが、昨年から変わった高校入試(前期・後期)は、更に混乱を招くのではと懸念されていた。
私も微力ながら、支援の会と熊本県教育委員会の橋渡しをしながら、受験に何らかの配慮が必要であることを訴えてきたが、県教委(高校教育課)は真摯に受け止め、思いの外スピーディーな対応を取ってきている。その結果、まず、来年の後期試験で、5教科から3教科での受験が認められた。これは負担軽減という意味で、大きな前進だ。また、正式には15日に発表になるが、前期試験においても、東陵、第一、熊商、北高、阿蘇、球磨商の英語コースや国際コースにおいて、特別枠が設けられ、日本語を母語としない生徒たちの受験に配慮が加わった。
様々な大人の事情で日本に来た子どもたちが、日本において自らの可能性を最大限に発揮して、楽しく充実した人生を送ってくれることを願って止まない。決して彼らが、「日本に来なければよかった」と悩むことだけはないように、日本人である私たちも、彼らとの共生のあり方を謙虚に学んでいきたいものだ。