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ブログ トップ>2006年09月

2006年09月29日

安倍政権の創る未来

安倍新政権が誕生した。支持率70%には驚くというか呆れるが、小泉氏への支持を引き継いだ分と、逆に小泉氏の鉄仮面的な弱者切り捨てに、何らかの手だてを講じてくれるのではという期待とが重なっているのだろう。

しかし今回の内閣の布陣を見ると、そんな期待は的はずれに思える。官邸機能を強化し、官僚支配からの脱却を意図した人事は、私たち一般国民の「いい加減に天下りを始めとする官僚の既得権益を壊してくれ!」という思いにイニシアティブを発揮するというより、安倍氏らが熱望する「国家主義的政権の実現に邪魔な勢力の弱体化、排除」が先行しているように思える。官僚側にも、国会議員にもいるそんな勢力を潰したいのだろう。

たとえば、財務大臣の太田弘子氏は別として、高市早苗氏、山谷えり子氏などの位置付けにそれは如実に表れている。男女共同参画を進めたい私たちからすると、これは最悪の人事で、世界の流れへの逆行政策が透けて見える。産経新聞によれば、山谷氏は、政府が決めた「家族の日」制定について触れて、「少子化対策は保育所整備など『育児の外注化』中心から家族再興に転換しつつあり、次期(安倍)政権ではその路線がさらに明確になるだろう。『家族の日』を機に夫婦や親子のきずなを大事にしてほしい」などと発言している。

全国の女性たちの怒りの声が聞こえてきそうだ。仕事やそれぞれの事情で、子どもを保育所に預けることを、「外注化」などと言い捨てる人に、日本の教育を任せることは愚の骨頂だ。家族がそれぞれの長時間勤務や塾などで、なかなか食事も一緒にとれないなど、現代の家族のきずなが薄くなっていることは認めるにしても、それは一方で、男女を問わず日本人の働き方が見直され、加熱する受験戦争など格差教育のあり方を議論していかなくては事は解決しない。

山谷氏らが唱える「三つ子の魂」論は、母親だけが幼子との関わりに決定的な影響を持つかのように、母親だけを家庭に引き戻そうとする。子どもは、信頼できる大人との関係の中で、安心して成長できる。父母は当然ながら、地域の他人も含めて、「子どもは社会の財産」として認識されなければならない。北欧などヨーロッパ諸国で子どもが増えてきているのは、「子どもとの関わりが持てる働き方の実現」と「保育所などの支援機関の充実」があったからだ。そんなことはもう当たり前に認識されている。

この政権を、日本の子どもたちは将来大人になった時、どう評価するのだろうか。私は未来をとても楽観できない。

2006年09月21日

”小泉さんの方がまだよか”

今日、実家の祖母を訪ねると、「ほら、市役所から持ってきなはったよ」と言って、100歳の記念品と表彰状を見せてくれた。正確に言うと、祖母は来年の1月で100歳になるのだが、お祝い事は敬老の日に前倒しということのようだ。

私 「よかったねー。おめでとう」
祖母「ほんに。小泉さんからの表彰状だけんよかったー」
私 「ええー?おばあちゃん、小泉さんは好かんっていいよったろ?」
祖母「今日、安倍さんの総裁にならしたろ。安倍さんにもらうより、小泉さんの方がまだよか」
私 「・・・?!(>_<)」

自民党の総裁選で、このところTVは席巻されているが、自民党の内輪の討論を聞かされる苦痛は、“万年野党”の習性から来るものだろうか。いやいや、公共の電波の使い方の不公正を感じてしまうためだろう。とはいえ、収穫もあった。谷垣氏や麻生氏の方が、政治理念や政策力において、安倍氏よりはるかにましな人材のようだ。谷垣さんなどには少しシンパシーさえ感じる。とにかく、私が知る限りに置いて、歴代の首相の中で一番危険で稚拙な首相が安倍氏だ。

先週末、来熊した社民党の福島みずほさんの言葉が、印象に残っている。「人が泣かなくてすむようにするために、政治はある」この点から言えば、“泣いている弱い立場の人たち”(国の制度改正等により泣いている高齢者、障害者、更には差別されている人たち)のことに無関心な安倍首相が、強い関心を持つ“戦争ができる国”日本の恐ろしい未来。再び、多くの国民が泣き苦しむことがない日本であり続けるには、安倍氏の勢力を小さくしていくための声や行動を諦めずに起こしていくことだ。

最後に、国際婦人年連絡会が自民党総裁候補へ公開質問状を送り、その回答が「ふぇみん」のウェブサイトにアップされているので、ご紹介する。いかに、男女共同参画について次期首相が後ろ向きかということと、落選されたお二人が、結構しっかりと考えていることが、如実に表れている。いくら安倍氏が男女共同参画へのバックラッシュ派の急先鋒だとは言え、首相になってからこの認識では恥ずかしいし困る。
http://www.jca.apc.org/femin/action/sousaikouho.html

2006年09月19日

2006年熊本市長選 それでも幸山市長を支持します

台風13号は、最悪の進路を辿るかなと心配したが、熊本県内での被害はさほど大きくなく、まずは安心した。それにしても、例の台風19号の時の被害が深刻だったことにより、私たちも風(かぜ)台風への備えや、情報の的確な収集と対応など、“学習”ができてきたようだ。19号の時、空を舞っていた隣家の瓦も、今回最も風雨が強い時間にもぴたりとも動かず、看板や植木鉢なども我が家の周辺では飛散しなかった。皆さん、万全の備えをしておられたようだ。

今週はさわやかな秋晴れが望めそうだ。そんな台風一過の昨日、私は「平野みどりとくらしを政治につなぐ会」の皆さんに書面をしたためていた。熊本市長選について、最近問い合わせが多くなったが、4月のブログにも書いている通り、今回も、平野みどりは「幸山政史市長を支援する」のだが、そのことを説明する書面だ。先週末、連合熊本は、本田良一氏の推薦を決めたようだ。熊本市内の県民クラブの3人の県議と熊本市民連合の大半の市議が、幸山市政を支持している。社民党はこれから論議のようだが、民主党もかつて党の国会議員だった本田氏を推薦せず、自主投票するようだ。

「何故連合が?」という問い合わせに、私は、「よくわかりません」と答えている。またそうなのだから仕方ない。自民が推す市長候補の佐藤氏に相乗りすることは選択肢として無いにせよ、民主党も推薦していない本田氏を推薦して、更に来春の統一地方選、参議院選に向けて、連合傘下の組合の結束を図って、自民に勝ち抜く力を付けるのだそうだ。しかし、民主党が推薦しない候補に、今回の市長選で小沢一郎党首が応援に来ることはないだろうし。(佐藤氏には、次期首相と目される安倍氏あたりが応援に乗り込むだろう)今のような市長選での三つ巴を喜ぶのは、何あろう自民党が推す佐藤陣営ではないだろうか。

しかし、会員の皆さんにはこんな下りをつらつら書面にしたわけではない。幸山市長の4年間を振り返り、何が達成できて、何が課題かを私なりに分析する中、次期も幸山市長で市政を運営してもらいたい旨、説明している。

さて、4年前は大西、渡辺、平野の3県議と数人の市議が選挙を闘った。勝ち目などないといわれた一騎打ちにかろうじて勝利した。しかし今度は、古いしがらみを絶ち切る、未来志向の幸山市長を支援する現職市議が、前回以上に多数結集している。幸山市政を4年で終わらせることは、時計の針を逆回転させること、馴れ合いの古い政治に逆戻りさせることと再度訴え、支援を拡げていきたいと思う。連合と行動が異なることで、「来年の県議選にも影響(悪い?)が出る」と言う声もあるようだが、私は、支持労組とも相談しながら、熊本の未来を考え、常に県民・市民の目線で行動しているつもりだ。

2006年09月11日

為政者の暴走を止める勇気を

9.11にあたり、各局が特集番組を放送している。5年経った後とはいえ、あの現場に行った一人として、当時の映像はなかなか直視できない。最近公開された、犠牲となった人が死の間際まで消防局員と交信していた録音もあまりにむごい。交信相手がどんなになだめようと、自分の運命が刻々とわかっていく人は、声質から変わっていく。彼らの苦しみは筆舌に尽くしがたいはずだ。あまりに可哀想な声に途中でチャンネルを変えてしまった。こんな残酷な出来事が二度と起こらないよう、惨劇の首謀者を血まなこになって追うだけでなく、為政者はむしろ慎重かつ賢明に行動してほしい。攻撃の連鎖を絶つつもりのない為政者の言動は、見過ごさず追求していかなくてはならない。

今日、グラウンド・ゼロに献花していたブッシュ大統領は、これまでの国のリードの仕方に一点も反省がないのだろうか。9.11での3000人以上の犠牲の後に、彼がそのことへの報復だと言わんばかりに展開してきたテロ撲滅の結果、米国兵2500人、イラク人5万人が命の落とすことになった。この責任を彼はどう認識しているのだろう。愚かで無能な政治家を、アメリカ世論もやっと冷静に批判し始めている。

ところが、彼と行動を共にした日本の小泉首相は、任期を終えるまで相変わらず高い支持率を持ち続けている。外国訪問でも、“軽い首相”であることを自ら晒している。一体、日本国民はどういう感覚なのだろう。その後彼に続くと思われる首相候補の一人も、力量も経験も明晰さも欠いているようなのに、こちらも高い人気とか。“変人”の小泉氏より、はるかに彼が確信的な極右イデオロギーの一員であることに、私は心穏やかでない。

国民の関心事が、彼が意気込む憲法改正や教育基本法改正より、年金問題や医療問題などもっと現実的であることが救いだが、マスコミはこの5年間の小泉劇場の開幕期間中、世論をミスリードしがちだったことを深く反省し、今後は権力のトップに対してもイエローカードやレッドカードを突きつけていく勇気とエネルギーを持ちづけて欲しい。私たちも、そんな報道と政治を常にチェックしていきた。

2006年09月05日

6万人の署名の重み

今週も移動続きだ。全国ツアー中のアーティストみたい?!
今日から、経済常任委員会の視察で、本田技研鈴鹿工場(三重県)、富士フイルム神奈川工場など、熊本に工場進出している企業を訪問する。「よく来てくださいました!歓迎します。今後ともよろしく」だけでは、遠路はるばる足を運ぶ意味が無い。労働条件や就労環境という意味で、熊本は全国的にも遅れているが、是非、一流企業である両社が、非定期雇用から正規雇用へと、熊本の核になって地元企業の底上げをしてもらいたい。そんな期待も持って両社を見てきたい。また、女性や障害を持つ人の雇用はどうなっているかも知りたい。

さて、本日5日は、障害者自立支援法の負担軽減を求める署名と要望書を、熊本市に提出する。なんと、始めは1万人分くらい集まるかなと、低めに予想していたが、メンバーの一人が「そんなことでは行けない。熊本市の人口の一割といこうじゃないか」と提案し、それではと6万を目標にすることにした。それでも、その半分もいけば御の字だと思っていた。

ところが、やればできるものだ。6万人突破!もちろん、熊本市外在住の方のお名前もあるが、県都であり中核市である熊本市がまず、負担軽減を始めてもらいたいという、署名者の意思は明確であり、これも当然含めて提出する。私は視察のため、同行できないが、仲間たちの報告を待ちたい。

先日、熊本市が提示した社会福祉法人やNPOの減免等は、残念ながら本質的な負担軽減とは言えない。1割負担をどうするかだ。通所サービスを減らしたり、止めたり、あるいは必要なホームヘルプまで減らし、食べ物をがまんしながら暮らし始めている人たちの悲痛な叫びを、真摯に受け止めていただきたい。せめて、合志市や水俣市などの取り組みに、遜色のない対応を期待している。

2006年09月03日

ひどすぎる、薬害肝炎判決への国の控訴

少しずつ、寝汗をかかずに目覚めることができるようになった。もう秋はすぐそこだ。それにしても、四季がはっきりしていて、それぞれの風情を楽しめる日本のはずだったのだが、このところ夏から直ぐに冬、冬から夏と、なんだか秋や春をたっぷりと満喫できない気候になってしまった。そんな気候の急激な変化に、私たち人間の体や心は果たしてついて行けているのだろうか。なんとなく心配だ。

やっと週末にたどり着いたという感がある。1日は日帰りで上京し、国際協力事業団(JICA)の南部アフリカ研修生に話をしてきた。当事者の政治参加についてだ。アフリカは内戦などで負傷した国民が多く、障害者問題は政治問題として優先度が低くないようだ。南アフリカ共和国(南ア)などでは、クォータ制がひかれていて、国会議員も地方議会も比例リストでは男女が交互だそうだ。それに、障害者団体も与党・野党にロビー活動をし、障害を持つ国会議員が6名いる。もちろん候補者になるだけで命を狙われかねないという国もあって、事情は違うようだが、何だか、研修を受け入れている日本が、この分野ではずいぶん遅れていることを改めて実感する。

翌日2日の「女性議員の果たす役割、女性議員に託すもの」というシンポジウムでも、南アのことを紹介させてもらった。ちなみにこのシンポジウムは、私が進行を担当しながら、私を含む4人の女性議員が活動を紹介するものだった。この報告はまた後日したいと思う。

さて、先週30日に、薬害肝炎九州訴訟の判決が下された。クリスマシン感染者は大阪地裁の判決に続き涙を飲む結果となったが、フィブリノゲンによる感染者は、1980年にまで遡って救済されるという大阪地裁を上回る判決だった。日々変化する体調と折り合いを付けながら、裁判という闘いを進めてきた患者の皆さんは、この判決を一定評価し喜んだのだが、1日、彼らの笑顔は消えた。川崎厚生労働大臣が、この九州訴訟判決を不服とし、控訴する方針を明らかにしたのだ。

国というのは何と非情な判断をするのだろうか。司法の判断を厳粛に受け止め尊重することはもちろん、何より、病気を抱えながら裁判に臨んできた患者の皆さんの立場に思いを馳せることができないというのだろうか。天下り先を薬品会社とする官僚も少なくないが、彼らには現場や患者の悲鳴は聞こえもしないし、見えもしないようだ。この上、最高裁まで争うとすれば、患者の皆さんにとっては、裁判を闘うだけでなく、時間や体力との闘いにもなってくる。慰める言葉もないが、とにかく今後も、熊本の支える会の一人として、共に歩んで行きたいと思う。


お問い合わせ 平野みどり事務所 860-0066 熊本市城山下代4-7-28 
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