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何故、安藤忠雄氏が設計? [みどり日記]

新熊本駅の駅舎のデザインを、建築家の安藤忠雄氏が担当することになったそうだ。議員である私も、新聞で見てビックリした。私の叔父と弟は建築を専門としているため、昔から安藤氏の名前や作品を耳にすることは多かった。安藤氏の建築をどう評価するかは人によって違うようだが。

実感からすると、県立古墳博物館のあまりに長いスロープ(まるで車いすレースのよう)はいただけない。また、最近出来た同潤会青山アパートを再生させた表参道ヒルズも段差だらけだそうだ(利用した友人からの伝聞)。果たして、安藤氏が駅舎という機能面で多様な課題を持つ施設の建築設計に、どれだけ深くコミットしていかれるのか、素人ながらかなり心配だ。

ご自分の意匠が先行して、UDやバリアフリーの優先順位がまかり間違っても低くなっては困る。駅を利用する人たちの中には、高齢者、障害者、子ども連れの親子、外国人などがこれからますます増えてくる。そのためには、地元から新駅に対して出ている様々なニーズや要望を丁寧に押さえて、地元の中に入り込んで取り組んでいただく必要がある。

さて、私には合点がいかないことがもう一つある。それは、今回、県が安藤忠雄氏に依頼したという経緯はどういうことなのかという点だ。細川知事の時代、県立施設を舞台にアートポリス“建築実験”が行われ、その時は話題にもなったし、建築家の使い方として大きな批判には至らなかった。ただ、裏では、もっと地元の建築家に機会を与えて育てて欲しかったとか、大手ゼネコンや建築家にお金が流れ、地元企業には、難しい施工の割には実入りが無かったという声はもれ聞こえていた。

今、公共工事は、指名競争入札から一般競争入札へと転換していっている時代だ。確かに県が提示した予算の300万円は、安藤氏レベルの人には安いのかもしれない。しかし、予算は別にしても、今回の駅舎のデザインが、地元の建築家にコンペの機会も与えらずに、指名も指名、「安藤忠雄氏で決まり」となる過程がよくわからないのだ。税金の使途がこのように決定されていくことを、納税者として県民の皆さんは納得されるのだろうか。


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