柳澤さんでは持ちこたえられない [みどり日記]
昨年夏、国連の障害者権利条約の会議でニューヨークを訪れた。その際、友人と夕食に行ったグランドステーションのオイスターバーで、“クマモト”という牡蠣が大人気だと知った。我が故郷の名称がついている牡蠣は、小ぶりで甘みがあり実においしかった。何故、「アメリカでクマモト?」と不思議に思っていたが、昨日の地元紙の記事で謎が解けた。
しかし、皮肉なのは、今、熊本ではあのクマモトのようなおいしい牡蠣にお目にかかれないことだ。それだけ熊本の海が危機に瀕しているということだろう。アメリカに輸出され、養殖が進み、あんなに種類がたくさんある牡蠣の中で、最もアメリカ国民に愛されているクマモト。また、熊本でクマモトが手頃に食べられる日が来ることを待ち望んでいる。
さて、審議拒否をしていた野党が国会に復帰し、予算委員会が昨日から再開した。当然、柳澤発言に対しての集中審議となっている。泥沼の様相だ。一昨日は更に、「健全」発言で、根本的な認識のズレを露呈してしまった。もうこの人に厚生労働大臣の任は無理だ。安倍首相は罷免の時期を逸してしまったようなので、この際、ご本人が辞職するしかない。
柳澤氏の連れ合い(学者でなく芸術家でした)は、氏にその認識を叱責したそうだが、家庭内で反省しても解決とはならない。ことはもう、国内の女性たちや不妊に悩む夫婦を怒らせ、失意に陥れてしまったという国内問題から、日本の失政や後進性を露呈した「国際問題」にまで発展している。安倍首相は、春の内閣改造まで持ちこたえさせたいという思惑だろうが、与党公明党の議員たちですら、「罷免」や「辞職」しかないというニュアンスの発言だ。時間が経てば経つほど、更なる支持率の降下となりかねない。
先日、自民党各都道府県連のこの問題への認識の結果が、毎日新聞で報道されていた。約3割が柳澤厚労相は「辞職すべきだ」とし、発言を「許されない」と答えた幹部は約7割にのぼった。にもかかわらず、熊本県連は、あの発言を「かまわない」とし、大臣は「辞職すべきではない」と回答している。日頃の彼らの議会での発言や態度からして、さもありなんだ。しかしあらためて、他県に比べて、熊本の自民党の、少子化問題を始めとした政治的感覚や認識が低いかを思い知らされる。「柳澤さんは間違うたことは言うとらん。産まん女性、産めん女性が悪かったい。なーん、知事が女性でちゃ思とることは言う」と本音が聞こえてくる。恥ずかしいと同時に、全く情けない。こんな人たちをいつまで選び続けるのか。県民も問われている。
<ご連絡>昨日、アル・ゴア氏の映画「不都合な真実」の先行試写会が8日に開催される旨、お知らせしましたが、申込みが多く締め切られたそうです。尚、2月24日からTOHOシネマはませんで一般公開されます。