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祖母の最期が近づく [みどり日記]

随分間が空いたブログで、チョンマル・チュソンハムニダ(大変失礼いたしました)。

ここのところ、いよいよ死期が近い祖母(意識ははっきり)への対応、11月いっぱい老人保健施設に入所している母へのケア(心のサポート、洗濯物の運搬)など、私事で動き回ることが多い。母については、12月からの我が家での同居再開に向けて、歩行練習に取組んでおり、とりあえず元気で心配はない。

心が痛むのは祖母だ。頭がしっかりしていて、特に病いがあるわけでもないが、着実に体のすみずみが急速に衰えている。訪ねていくと「もうきつか。みんなに迷惑をかけている。先生に、静かに死ねる薬を出してもらって」と気弱なことを言う。そんなことは出来る訳はないし、「きついんだね。でもみんながついてるよ。大丈夫だよ」と返すしかない。

入院は絶対にいやだという本人の意思を尊重し、手を尽くしておばたちは在宅でケアしている。ホームヘルプや訪問看護、訪問診療などもフルに入れて、それこそ皆さん“チーム”で祖母の最期に対応してくださっている。私も祖母を見舞い、感覚が鈍麻になってむくみのある祖母の冷たい手や足をさすりながら、固くなった舌を動かし一生懸命話そうとする祖母の言葉を、時間をかけて聞き取り、どうにかコミュニケーションをとっている。

祖母は、40年以上前に父を亡くして母が私たちを連れて実家に戻った時以来、日中仕事で家にいない母親の代わりになって、私たちを育ててくれた。口うるさい祖母とはぶつかることもあったが、私たちの世話を怠ることはなく、責任感の強い人だった。時々思い出す祖母の作る茶碗蒸しやうどんや干しタケノコの煮物、その他たくさんの味は、私の舌に刻まれている。手をさすりながら「これまで本当にありがとうね」とつぶやいた。

人は自分が最期をどのように迎えるか、事前に知ることはできない。事故や身体の異変による突然死などでの急逝もあれば、病で苦しむ最期もあるかもしれない。家族や友だちに見守られて静かに最期を迎えることができれば一番だろう。しかし祖母は、自分が長く生きて“迷惑をかけている”という意識があるだけに、辛いだろうと思う。決して、彼女の最期にかかわっている人たちには、迷惑をかけられているという思いはない。100才まで生を全うしてきた人への畏敬の念が、祖母の最期に向けた皆の思いだ。今日も「大丈夫だよ」と祖母に語りかけに行こうと思う。


お問い合わせ 平野みどり事務所 860-0066 熊本市城山下代4-7-28 
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