知事選における今の私の考え [みどり日記]
祖母の四十九日の法要を一昨日終えた。ちょうどいとこたちが暮れの帰省のために戻ってくるこの時期が四十九日にあたるとは、祖母の“計画性”には恐れ入る。少し前までの悲しみも、いとこの子どもたちの明るい笑い声に昇華されて、もう既に祖母を懐かしむ思いに変わっている。鹿児島から熊本に移り住んだ祖父の墓には、これまで祖父が一人入っていたが、その横に祖母も納骨された。やっと一緒になれた。60歳で夫を亡くし、その後40年も生きてきた祖母。統計上、女性の寿命は男性より長いが、祖母の場合は平均を遙かに上回った。
さて、知事選について本人もついて行けないほど、報道が先行している。立候補するかと名前が挙がっている蒲島郁夫さんに会った民主・県民クラブの渡辺代表、鬼海副代表と共に、幹事長の私の名前も出ていたので、正しい情報を発信しておかなければと思う。
まず私たちが確認したかったことは:
1)人となり、政策的なスタンス
2)知事選に出る意欲や覚悟
3)政党との関わり
1)と2)については前回のブログ(27日)に書いた通り。強い思いや意欲は感じられたが、突然声をかけられた立場なので、まだ関係者から話を聞いている段階と見えた。蒲島さんには、「選挙で政党に借りを作ったらそれに縛られる」と強く申し上げたが、それをどうご自分で整理されたかは定かではない。これまでの接触で、思ったより話のわかる自民党と感じておられるなら、足蹴にも出来ないという感覚かもしれない。私は、「首長選は自ら立ち上がり、政党には支援を求めず草の根で出る」というスタイルがわかりやすいし、有権者には支持が得らえると伝えた。政党は後方支援でいいと思うし、その思いは今も変わらない。
民主党は、衆議院選挙と平行して進む知事選を、自・民の対決軸と捉えているのだろう。少なくとも自民党が先行した候補を推すのに抵抗感は少なくないかもしれない。自民党はと言えば、このところ福田政権が急落状態なので、衆議院選前にイメージアップし、何が何でも知事選びに関与し、“責任政党”としてその後の県政に影響を及ぼしたいということだろう。
蒲島さんに会ってきた私たちの蒲島評は高いが、両党の思惑が交錯する中、どうしようもない。蒲島さんは、これまでの民主党支援の立場から、民主党が関与しないということなら、自民党だけでは出ないのかもしれない。ただ自民党が、どんな条件でも飲み、川辺川ダム問題ですら推進に拘らないとすれば、今後の蒲島さんの判断は私たちには予見できない。
全国的に見れば、自民党が複数の会派に別れ、他政党や他会派との連携も含め、民主的な政策判断ができる県議会も少なくない。しかし、自民党熊本県議団は一会派で固まり続けている。そして、自民・社民・さきがけの時のように、権力のためなら状況に応じて“トランスフォーム”もする。私が最も矛盾を感じるのは、多数派を握る自民党は、これまで県議会の中で、蒲島さんが心を寄せる”弱い立場の人、社会のひずみの中で苦しんでいる人、少数派の人”に目線を置いた政策判断をしてきたかということだ。
もちろん厳しい支持率低下状況の中、「今後は変わります」と蒲島さんに訴えているのかもしれない。正直、蒲島さんがこれらをどう判断されるのか、先は読めない。ただ、少なくとも当選後の知事と県議会の有り様を左右することを考えると、自民党が仕切って進める知事選に、私自身が応援団として組みすることはあり得ない。
とにかく、しばらく様子を見ることになる。