元気作りトークでどう検証?
今朝の新聞を見て驚いた。潮谷義子知事が、自分の県政の総括会を開くとか。4年前の選挙の時マニフェストは作ってあったので、この期にそれが実現できたかという検証をするということだろうが、今頃?という素朴な疑問はぬぐえない。
熊本市でも幸山市長の一期目から「お出かけトーク」があっていて、何度か参加したことがあるが、それとは別に、幸山市長は自分の後援会主催でマニフェスト検証会を定期的に行っている。知事の場合、最後の最後でのマニフェストの検証なのか、意見交換なのか趣旨がもう一つよくわからない。いずれにしろ県主催のこの「元気づくりトーク」の準備にあたっている県職員の人件費を含めて公金で行われるわけだ。
それに県職員が準備するのだから、“誉めあげ検証会”とまではいかなくても、本人を前に本音の厳しい評価ができるとは思えないのだが。知事のための、参加者からの質問を想定した問答集の作成準備も、職員にとっては神経を使う、労力を要る仕事だろう。
今回の検証会には、忙しい5名の候補者たちにもその場に来て聞いてもらい、政策論争に活かしてもらうのだとか。候補者の皆さんには、継承すべきいい事業もあるだろうが、知事がどんなに思いを持っていてもこの際止めてしまった方がいい事業などもあるかもしれないので、しっかりチェックしていただきたい。潮谷県政の検証は、退任後しばらく時間を置き、ほとぼりがさめてからでないと、本当の意味では難しいのではないだろうか。
さて今週の月曜日28日に、九州議長会主催の議員研修会があり、九州各県から県議の皆さんたちが熊本のホテルニューオータニに集まった。研修はお二方の講演だった。一人は、九電会長の松尾新吾さん、もう一人は蒲島郁夫さん(まだ東大教授なのだとか)だった。知事選への出馬がまだ形にもなっていなかった昨年秋には決まっていた講演だそうだ。場が場なだけに、蒲島さんは出馬しますとかは言うべきでないし、もちろん言われなかったが、誰もが知っているので、一層議員たちの関心を引きつけたようだった。
やはり1時間とか1時間半とか、たっぷりと時間がある時は、蒲島さんは水を得た魚のように人を話に引き込む。大学の講義や講演の経験が長いためだろう。生い立ちから今までを辿り、自分が何故政治学に足を踏み入れたかを語られた。ユニークな経歴は他に類を見ないので、各県の議員も食い入るように聞き込み、終了後、名刺交換などしていた。
先週の自治労主催の公開討論会では、3分間という限られた時間でのアピールに少し冷や冷やしたが、まあ、候補者としては初めての経験だっただろうから、次回以降に期待したい。ちなみに詳細にメモをとっていたので、私の感想と気づいた点を温かくも厳しく書いて、送らせていただいた。とても感謝しておられた。
しかしこれからは候補者なので、限られた時間でアピールする技術も必要になってくる。ライフ・ヒストリーを語れる時間が必ずしもあるとは限らない。3分で、10分でと、TPOに合わせて話しを瞬時に構築することも求められる。おそらく、経験をどんどん積んでいくと勘所がわかってくる。候補者たちが街頭でマイクを持っているところに出くわしたら、是非足を止めて、話しぶりや内容をチェックしていただきたい。