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広がるか「ハートフルパス」 [みどり日記]

週に何度か大型あるいは中型のスーパーを利用している。夕方や週末ともなると混み合うので、私としては駐車できるかが気になる。最近は障害者用駐車スペースも確保されているが、数が限られているので“熾烈な競争”となる。

既に多くの人はご存じだろうが(違うかな?)、私たち車いす利用者は、ドアを全開して乗り降りするため、横幅が十分確保されていないと、隣りの車にあたったり、そもそも乗り降りが出来なかったりする。だから、障害者用駐車スペースは広めに作ってある。決して外車や4駆車やワンボックス車用のスペースではないが、知ってか知らずか、一般の皆さんは堂々と駐車なさる。

そこで何とかしてもらいたいという声は随分前から出ていた。ちなみに17年も前の話だが、アメリカでは既に民間駐車場であっても、警察が発行している障害者用駐車カードが掲示されていない車が駐車した場合は、100ドルの罰金が徴収されていた。日本の場合は、そこまで強い規制は実現していない。

日本においては、啓発だけでは限界があるということで、新たに認められた人だけが入手できる利用証を発行し、それを車に掲示することによって、認識を深めるとともに実質的に“不適正”駐車を減らそうという試みが、佐賀県から始まった。熊本県でも検討委員会を経て、先月末からスタートした。私はまだ交付申請をしていないが、今週中には手続きに行こうと思っている。

法的規制力を持たないハートフルパスではあるが、普及が進めば、不適正車が排除される期待は持てる。ただ気になるのは、特に障害者手帳などは持っていないが、荷物を持って長距離を移動するのが困難な方や、介護保険の「要支援」程度の方には、この利用証は交付されない点だ。今回の発行開始で、返って困る方もいらっしゃるかもしれないので、今後の利用状況を見て、県民の声を聞きながら、交付の基準の見直しなど運用を柔軟にしていくことも考えてよいと思う。

とにかく、すこぶる元気そうな人たちが、適正に駐車している私を睨み付けながら、堂々と障害者用駐車スペースを利用する、あの腹立たしい姿だけはもう見たくない。

ところで、熊本県では「障害」を「障がい」と記述するように決めた。差し障るとか、害するという漢字はイメージがよくないという意見はあるだろう。人によっては、障害を「しょうがい」と全部平仮名にしている場合もある。また害だけ変えて「障碍」とかもある。県も法律や行政用語として用いられている場合は、従前のまま「障害」と記述するそうだ。

障害者運動の中では、かつてこの論議も起こったが、言葉をどうこうする前に、実質的に「共生社会」、「ノーマライゼーション」、「インクルージョン」が実現していくことが重要であり、そのためには、「障害」を敢えて使い続けてもよいのではという意見もあった。正直なところ、結構言葉に拘る私でも、どれでも構わないような気もする。私も今後、あまり神経質にならない程度で、場合によって使い分けることにしようと思う。


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