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「ダム中止」、蒲島知事が英断! [みどり日記]

2008年9月11日は、熊本県にとって歴史的な日となった。計画から42年間、五木村の苦悩と共に存在してきた川辺川ダム計画を、蒲島知事は白紙撤回した。様々な立場の様々な意見を検討した上での重い決断であったと思うが、今回の英断に感謝するとともに、心から敬意を表したい。

議員となって11年目、この日を迎えられたことを感慨深く思うと同時に、心から喜んでいる。私としては、駆け出しの議員の時から、多くの流域住民の皆さんや市民運動の皆さんに、集会や勉強会に呼んで頂いたり、現地視察に同行して頂いたりと、多くの学習の機会を与えて頂いた。更には“政治は人・命”が何より重要であることを教えていただいた。本当に有り難く思っている。

今日の知事の表明を大きく頷きながら聞いていた。時折、胸が詰まる場面もあった。その判断と内容は、ぎりぎりまで幹部県職員はもとより誰にも明らかにされなかった。今朝、地元紙はトップで「ダム計画中止」と打っていたが、知事本人の言質をとったものではなかった。それほど、事前に知れることの影響と妨害を懸念してか、秘密が保持されていた。

振り返れば、今春の知事選で私が蒲島候補を応援したことで、これまで様々な皆さんに心配や不安を抱かせてしまった。私にとっても、9月までは忍苦の日々だったが、蒲島さんが川辺川ダムについて反対であることを信じて応援し、結果が明らかとなり、正直ほっとしている。

さて、知事は表明の中で、画期的なことを発言された。重要だと思う発言をいくつか列記してみたい。
①球磨川・球磨川流域は、熊本県民にとって、かけがえのない財産であり守るべき宝。
②地域独自の価値観を大切にする機運を盛り上げていくことが求められている。
③新しい河川法は、環境の整備・保全と地域の意向を重視している。
④国交省には、「ダムによらない治水」のための検討を極限まで追求することを求める。
⑤国交省は、遊水池についても既存の考えにとらわれず、土地所有形態と通常時の利用について可能性を検討すべき。
⑥穴あきダムの環境や技術的な課題について詳細な説明がない現状で、是非は判断できない。
⑦財政面でも、国交省が最大限ダムなし案での検討を行っていると住民が評価していない以上、川辺川ダム計画は認められない。
⑧五木村の振興計画についは、私自身が本部長となって、夢のある新たな計画策定に取り組む。
⑨人吉・球磨のブランド価値を高め、地域の観光資源としての価値を一層高める。
⑩川辺川ダム問題による対立を超え、結束すべき時がきた。熊本の夢に向かって、私とともに新たな一歩を踏みだそう。

2日に「白紙撤回」とした人吉市の田中市長の表明から、新たに踏み込んだ国交省への毅然とした蒲島知事の発言内容であったと評価したい。自民党県議団は、「ダムでないなら、代替案を示すべきだ」と主張するが、河川管理者である国交省にこそ、流域の民意や首長の判断に添った治水方法に全力を尽くす責任がある。ダム以外なら代替案を示せと県に求めるのはおかど違いだ。是非、知事や県民大多数の思いを、真摯に受け止め、今9月県議会に臨んでもらいたい。

応援して当選した蒲島知事に、自民党はこの問題ではフリーハンドを与えていたはずだ。間違っても不信任を突き付けることはないだろうが、むしろこの際、「熊本の夢に向かって、私とともに新たな一歩を踏みだそう」という知事の訴えに、一緒に応えていこうではないか。
知事の表明内容


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