オバマ氏はただ者ではない [みどり日記]
歴史的なオバマ大統領誕生の瞬間をライブで見ようと頑張ってみたものの、20日、用があり、久々に福岡・熊本間を往復運転したため、日本時間21日未明の就任演説の途中で、不覚にも寝てしまった。(>_<)
さて、その演説直前の宣誓の場面で、ロバーツ最高裁長官の「宣誓の言葉」を復唱するオバマ氏が言葉を一瞬詰まらせた。これには、うとうとし始めていた私でさえ、「おやっ?」と思った。「オバマさんでも、やはりこんな場面なのであがったのかな」と思ったりした。ところが翌朝テレビで、I faithfully・・・というべきところを、長官がfaithfullyを文尾に持ってきてしまったため、オバマ氏が「長官のしゃべったとおり言うべきか」判断を迷い、一瞬の言いよどんだということが判明した。
リンカーンを敬愛し、アメリカ史上初の黒人の大統領を目指してきたオバマ氏だから、歴代同じ文章の宣誓文などは暗記しているはずだ。しかし、オバマ氏は宣誓をリードしてくれているロバーツ長官が発した言葉の語順を尊重した。結局は、これが「本当に宣誓をしたことになるのか」という議論になり、翌日宣誓がやり直された。この際も、大統領は寛容な態度で長官への礼を尽くしていた。
その後、バイデン副大統領が閣僚の宣誓の際、一連の出来事をジョーク混じりに「わたしの記憶力は、ロバーツ最高裁長官ほどよくないので、誰か宣誓文のコピーを」と記者席に向けてジョークを飛ばした際、これに対して、オバマ大統領は一瞬不快な表情を見せていた。歴史的な重要な場面でのロバーツ長官のミスに、本人が何より心苦しく思っていただろうと同情するオバマ大統領のこの態度に、彼の人間性の大きさを見た思いだった。本当に彼はただ者ではない。若いのに懐深く、浮き足立たない重厚さも持ち合わせているようだ。
さて、私たちは、世界が不安と混沌の中にある今、初のアフリカ系アメリカ人であるオバマ大統領の誕生という歴史的出来事にリアルタイムで立ち合えた。よその国のことなのだが、心から感動し喜びを共有している。国内外での重い課題解決に、就任前後から、早速着手し始めている新大統領だが、国際問題、経済問題の克服など、早々に結果や果実が出そうもない難しい時代だ。大いに期待しつつ、是非、じっくりと見守っていきたい。