厳しい中での来年度予算 [みどり日記]
世界同時恐慌とも言うべき嵐が吹きまくる中、蒲島県政の本格予算である2009年度当初予算案が本日示された。いつものように午前中に自民党、午後に民主・県民クラブ、他の会派・無所属議員への予算説明が行われた。併せて、県財政再建戦略もまとめられ、財源不足解消を3年間で解消していくとの方向性が示された。改めて、大変な時代と実感する。
内容についてだが、極めて厳しい中で蒲島カラーを出すのに、腐心した様子がうかがえる。もちろん、いくつか気になる点もある。たとえば、聖域ない見直しが果たして徹底的に出来ているのか、緊急経済対策等で雇用確保は大切だが、一過性の対策になっていないか、過度に潮谷県政カラーの“払拭”しようとしてはいないか、各ダム問題での対応に整合性はあるのか、等々。これから、県民の皆さんからの意見を聴きながら、質問を準備していきたい。
さて、蒲島知事は出馬の際、どん底の県政を立て直し、夢のある県政に舵を切りたいと訴えられた。川辺川ダム問題も含め、長年の県政の重要課題を、自分が知事である間に一つ一つ解決したいという思いは伝わってきているが、それでも複雑な経緯を知れば知るほど、難題であることもあらためて痛感しておられることだろう。難題に取り組みながら、「夢」を紡ぐのは容易ではないが、それでもやらざるを得ない。
蒲島県政が歩みだした途端の世界的経済危機は、一気に県内隅々にも影響を及ぼし、県民を不安に陥れている。ただでもじり貧なのに県政には大打撃だ。知事には、運が悪いしお気の毒だとも思う。しかし、ものは考えようだ。グローバルな危機だからこそ、世界や日本中にネットワークを持つ知事が、誠実かつ地道に、ローカルな人脈を作っていけば、おもしろい展開になるかもしれない。まさに私はそこに期待している。
先日開かれた姜尚中氏など有識者によるくまもと未来会議や、東大総長の小宮山宏氏の講演に若手経営者を交えてのシンポジウムなども、とても聞き応えがあった。質疑応答で手を挙げた参加者の皆さんも、ツボを押さた質問や指摘をしておられた。“官製”の講演やシンポジウムは眠くなることが多いが、これらは新鮮だった。かつては、県主催ともなれば、気の進まない県職員の“動員”もみられた。確かに、2会場とも県職員も多かったが、皆さん、動員されたという思いはなかったのではないだろうか。
いずれにしても、金の無い今だからこそ、県職員もモチベーションを持ち、知事とともに進もうと思ってもらうことが何より大事だ。だから、いつまでも知事より自民党議員に気を遣ったり、はたまた“政権が変わりそうだから民主党議員とパイプ持っておかなければ”などと、議会対策ばかりに腐心する管理職の下では、部下はうかばれない。公務員として県民目線で仕事をしたいという職員の士気を高めていくことのできる管理職が増えていくよう、知事にはそんな組織作りにも力を入れて頂きたい。こんな点も質問に盛り込みたいと思ったりしている。