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芦北高校における特別支援教育の実践報告会 [みどり日記]

今日、文科省指定の「高等学校における発達障害支援モデル事業」を受けている芦北高校研究発表会に参加するために、早朝からあしきた青年の家に車を走らせた。公共交通である九州新幹線やローカル線の肥薩おれんじ鉄道の接続の利便性の悪さや、高台にあるあしきた青年の家から最寄りの駅までのアクセスも含め、私には現実的ではないので、車を使った。しかし便利になったもので、南九州自動車道が田浦まで開通しているため、城山下代の我が家を8時20分に出て、松橋から高速に乗り、9時30分には現地に着いていた。高速自動車道での時間短縮も今更ながら実感させられた。

さて、今回の事業だが、平成19・20年度の2カ年の事業で、全国13カ所のうちの1カ所が本県の芦北高校だ。芦北高校には、発達障害のある生徒が在校しており、彼らの学校生活や就職等進路実現での支援のあり方が、実践を含めて報告された。校内では、3人の教輸が特別支援教育コーディーネーターに任命されており、校内委員会等教職員集団全体での取り組み、校外の専門機関を交えた地区コーディネーター会議、他の生徒との関係作り、保護者との支援の必要性についての共有化、実習企業における理解と支援等々、丁寧な取り組みがされていることに頭が下がる思いだった。

発達障害の児童・生徒はどの学校にも在籍している。知的障害も併せ持つ生徒もいるが、学力面で問題はなく点数が取れる生徒や高い点数を取る力を持つ生徒も多い。試験でそれなりに点数をとるため、そのまま高校を卒業し、大学や大学院まで進む生徒もいる。しかし、結局就職につながらなかったり、就労が続かなかったりして、後に「発達障害」が確認されるケースも少なくない。発達障害のある生徒の多くは、これまでは「変わった生徒」、「浮いた生徒」、「手のかかる生徒」、「人間関係が作り辛い生徒」と認識されていた。しかし、適切な支援と理解があれば、問題なく生徒集団などコミュニティーの中で活動していき、生きていくための力をつけることは可能だ。

「昔は叱ったり、厳しく指導することですんでいた生徒が多かったが、今は対応が難しい。中退したり、すぐ不登校になってしまう」という先生方の悩みを耳にする。ひょっとするとそれらの生徒には、「発達障害」のある生徒として、配慮や支援が必要だったのかもしれない。生徒への画一的な対応ではなく、個として見つめ対応していき、そこに「発達障害」についての理解や知識があれば、対応もスムーズになり、生徒にとっても学校が安心な場所となるだろう。

このような対応を進めていくことは、「発達障害」でなくても、先生側から見て“扱いにくい”生徒や、問題行動を起こす生徒へも、“支援”を意識して丁寧に対応することを習慣づけていくことになると思う。決して、片っ端から「発達障害」とラベリングしていくことが、特別支援教育ではないことは言うまでもない。さて、今回の事業での取り組みは、全県下の高校及び小・中学校でも進めていかなければならない。今回の代表質問でも、今後の特別支援教育への取り組みについて質問する予定だ。


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