益城町住民、合併にNO [みどり日記]
陽射しの暖かさや木々の変化とともに、食材によっても新しい季節の訪れを感じる。台所で春がやってきたことを感じさせるのは、やはり筍だ。義父が熊本市北部出身のため、親戚から次々と筍をいただく。個人的には大好きなので有り難いのだが、30分以内での夕食作りをモットーとしている身としては、正直、掘り出したままの筍たちの下処理には閉口する。そんな私を見かねて、義母は下茹で処理した筍を持ってきてくれる。感謝!
それで、我が家のメニューはと言うと、薄味をつけた若竹煮、味噌汁(私は穂先を下茹でせずに直に使うのが好きだ)、筍ご飯、天ぷら、野菜炒め、タイピーエン等々。でも和風や中華ばかりなので、何かもうちょっと違う味はと考えていたところ思いついたのが、ベーコンとのマッチングだ。「えー、そんなのやってますよ~」という方もおられるだろう。昨晩は、ベーコンを炒め、茹でた筍とわらびを加えて更に炒め、酒、醤油、みりんとオイスターソースで味付け。最後に、実家から摘んできた木の芽をちらした。超簡単で絶品だった。筍や山菜とベーコンのコラボはお薦め。ご飯にもビールにも合う。
さて、季節が春へと変化する中、熊本市の政令市化の成否を占う益城町の合併に関する住民投票が週末に行われた。結果は投票率76.98%で、反対票が賛成票を大差で上回った。私は、空港など重要施設がある益城町は、現在上がっているどの合併検討自治体より、熊本市との合併を実現すべきだと思う。更に、子どもの医療費助成は別として、福祉や教育などについても、合併した方がサービスが向上するとも思う。現時点では、単独で行っても、熊本市周辺の合志市や菊陽町などのレベルには及ばないのではないか。確かに、熊本市も福祉先進市とは言えない部分もあるが、心配な部分は、合併の条件でハードルを課せばいいはずだ。
ただ、一町民として考えたら、①とにかく変化が怖い、熊本市の端っこ扱いされるのでは、②合併のメリット・デメリットが十分説明されていない、③合併、政令市化で利権を目論む輩がいるのではないか等々、思いが巡ることは当然あるだろう。「熊本市が政令市になりたいから益城町が狙われ、利用される」、「益城町は熊本市にも近く、日常的に“都会”にアクセスでき便利。でも居住地としての都会化はごめんだ」という意識が、益城町住民に根強い限り、残念ながら今後も結果に大きな変化があるとは考えにくい。「発展」というキーワードは、どの立場で考えるかでメリット・デメリットが表裏する。合併特例の期限は迫ってきているが、熊本市、熊本県が、将来の熊本県の全県的な在り方を、熊本市政令化を基本に描き、そのことが周辺の自治体にどうプラスに影響していくかを、更に丁寧に訴えていくしかないようだ。益城町の今回の判断が、植木町にどう影響するか気になるところだ。