襟度を持った議員のつもりですが [みどり日記]
18号台風は九州には殆ど影響なく通り過ぎたが、本州をまともに直撃している。都市化での被害、急傾斜地の被害等々、温暖化の影響もあってか予想を超える被害が頻発している昨今だ。本州で今後大過がないことを祈りたい。
さて、今日は9月県議会の閉会日。政権交代選挙後、初めての県議会ということで、感慨深いものがあった。私にとっての初めての経験は、当然、他の県議会議員全員にとっても同じだ。既に始まっている新政府による「官僚主導の戦後政治の打破」が、地方議会にも押し寄せており、今後は「県民の利益」と「この国のあるべき姿」の視点で、バランスを考えながら判断していく役割を自覚していきたいものだ。
ところで、県議会を終えて、政権が変わるとこうも変わるのかと実感するのは、自民党の皆さんの元気のなさだ。ある意味、民意が単に政権のバトンを変えたいという点にとどまらず、「これまでの政治のあり方そのものを変えたい。そこに選択肢として民主党があった」ということを突き付けられると、中央とのパイプが頼りだったため、今後どう動いていいのかわからないという、動揺も少なくないのだろう。それは県執行部も同じようだ。行政も議会(自民党)も、いかに国・県と一体としてのつながりが強かったことか。
かくして今議会でも、自民党は緊急経済対策や経済危機対策補正予算の見直し反対を、質問や委員会審議で言い続けるしかなかったし、国への意見書の乱発という形をとらざるを得なかった。もちろん、民主党も、政府の体制作りもまだ落ち着いていない中、個々の政策の今後について、地方議会でどうこう説明できるわけでもない。俯瞰して見ると、何とも“おもしろい”状況だ。とは言え、今は戦後政治が変わる大きな転換点だ。1,2回の議会で多少暗中模索でもいいのではないだろうか。大きな歴史の中の一局面と考えて、力を合わせて行きたいものだ。
私の一般質問は、そのような意味で議員はどんな立場であれ、数の力でなく謙虚に県民の利益を考えていくべきとの趣旨だったのだが、7日の熊本日日新聞の「読者のひろば」でご高齢の男性から名指しで”ご助言”いただいていた。投稿の元になっているのは、「(自民党の考えを)数の力で県議会の総意とすれば、政権選択した県民の思いと食い違う場合もある」という、私の一般質問での一節を紹介した記事だった。
この方の助言は、「自民党におきゅうを据えた人も多いとの見方もある。最新の選挙の結果だけを見てそれが民意と、居丈高に叫ぶのはいかがなものか。地方政治家ももっと大きな襟度をもってほしいものだ」というもの。
まず、この熊日の記事は、あくまで私の質問のほんの一部を切り取ったもので、前後の脈絡も含めて質問を紹介しているわけではないので正確ではない。果たして、私の質問や切り返しのコメントをすべて確認し、真意を理解した上で、この方は投稿しておられるのだろうか。インターネットで本会議の動画も視聴できる。
その上、私はそもそも、数の力で押し切られることの不条理や傲慢さを、県議会で嫌と言うほど感じてきている。民主党が政権をとったからと言って、「こちらが正義」とも「(国会での)数はこちらに有り」というつもりはさらさらない。「襟度」と謙虚さは、政権交代前以上に持たなければと思っているし、そうしているつもりだ。
私の一般質問での思いは、「自民党は、議会内外の少数者の声を聞かずに、これまで数の力で押し切ってきたことが多かったよね。それは政府が同じ自民党だからできたこと。でも今度は政府が民主党に変わったし、県議会でまだ数が多いからって、数の力だけで突っ走ったらダメだよ。そんな自民党がもう嫌で、民主党に投票した人もいたんだから。だからこれからは、数が多いとか少ないとかだけでなく、本当に県民のためなのか一緒に考えていこうね」ということだ。
それにしても名指しで投稿されるとは、”有り難い”ものだ。(^o^)v