東方神起の危機 [みどり日記]
ここ数年、祖母がなくなったりと辛いときや、疲れた時に聞いているのが、東方神起だ。彼らのCDやDVDが、どれだけ癒してくれたことか。その彼らが今、解散の危機にある。大晦日の紅白歌合戦に、2度目の出場となったが、これが見納め、聴き納めかもという声もしきりだ。表情も昨年に比べて明るくなく、辛そうだった。昨年夏、合志市で開催されたavex主催のエーネーションでの彼らの歌が、生での東方新起の最後とは、考えたくないのだが。
おばさまたちがブームを作った韓流と一線を画し、J-POPの分野で勝負するために日本で活動し始めて5年。ボーカルやコーラスワークはもちろん、並はずれたダンスパフォーマンス力持つ東方神起として、日本中で知られるようになった。日本語も上達し、コンサートのMCも難なくこなすほどになった。昨年は、日本J-POP市場でも、並み居る日本人アーティストの中で、売り上げ3位を記録するほどブレークした。名実ともに、韓国、日本、中国、タイ、マレーシアとアジア市場を席巻しているNo.1アーティストに成長していた。
そんな彼ら5人は、今、契約問題で苦境に立たされているのだ。彼ら一人一人を発掘して、「東方神起」というプロジェクトとして、育て上げ、世に出した韓国の所属会社に対して、契約があまりに過酷で、13年間という契約も“奴隷状態”だと、5人のうちの3人が不服を申し立て、話し合いが暗礁に乗り上げた。ついに、ソウル地裁により、一部契約の見直しが勧告された。しかし、会社側がそれに応じず、解散が必至と言われているようだ。
そもそも、韓国のプロダクションは、所属芸能人に対する対応が劣悪で、売り出してやったからと不当な要求をするなど、自殺者が出るほどであること、従属関係を強いていることは知られている。恐らく彼ら3人は、「自分たちが押しも押されもしないトップに登り詰めたら、国内外の耳目を集める中、問題を提起し、自分たちだけでなく他の韓国の芸能人や後輩たちが、当たり前の契約を交わせるように」と意を決したのだと思う。
とにかく、頻繁に韓国と日本を行ったり来たりし、アジアツアーをこなす中、定期的休日が無いことは言うに及ばず、トータルで年に休みが1週間もあっただろうかと、ファンの一人としても心配していた。それでも5人自身は、苦労を共にし、歌やダンスでのパフォーマンスをやっている時以外も、家族のような存在として、お互い信頼で結ばれている。性格もよく好感度抜群の彼ら5人は、日本の芸能関係者の中でもすこぶる評判がよいらしい。
もはや修復不可能だと言われている3人とプロダクションの関係。残りの2人は、とどまるようだが、ファンの一人として、彼らの新たな段階を受けいれる心の準備をしている。願わくば、年に一回でもいいので、あのハーモニーを聞かせてくれるコンサートを5人集結して行ってもらいたいのだが。数年後には、避けては通れない徴兵が控えており、いずれ芸能活動が一旦停止する期間は来るし、他人である5人が一生一緒ではあり得ない。それぞれの将来への準備も必要だ。
「不当労働だ」と、頂点に登った時に意を決した3人の勇気に、私は敬意を表したい。色々な事情で事務所に残る判断をした2人も、元気になって笑顔でいて欲しい。まだ解散と決定しているわけではないし、avexが修復へと努力しているようなので、経緯を見守りたいが、状況から考えて楽観はできない。とにかく、私自身は、どんな状況になっても、5人一人一人のファンであること、そして東方神起というユニットのファンであり続けることに変わりはない。