韓国の高校生と”友情”を育む [みどり日記]
毎年、熊本高教組が交流している韓国の教職員組合の忠清南道支部からの先生たちとともに、今年初めて高校生が熊本を訪れている。禮山女子高校の3人の元気な高校1年生たちで、彼女たちは15日、我が家に滞在した。日本人と会うのも初めてというペク・ソジョンさん、熊本高教組の先生を何年か前に自宅で受け入れたというイ・ウンナレさん、日本の音楽や映画に接していて日本の歌も歌えるというイ・ボミさん(何と、東方神起のファンクラブ、カシオペアの会員!)の3人と、15日、16日、私自身はオモニ(お母さん)というより、チング(友だち)という感覚で楽しい時間を過ごした。ちなみに、彼女たち想像通り、英語でのコミュニケーションが出来る。もちろん、まだたどたどしいが、基本的な語彙は入っており、それを運用する力は十分だ。やはり韓国の英語教育はすごい。
16日は、朝から沖新の夫の実家に連れて行って、畳や仏壇や庭がある典型的な日本家屋を体験し、朝ご飯を一緒に食べた。胡麻油や塩がふってない日本の海苔や、唐辛子の入らない味噌汁や漬け物などを初体験。おいしい!と平らげて、おみやげにと彼女たちが持参したシュークリームも朝から2個ペロリ。これまた彼女たちが気に入った「こたつ」で、外国人が苦手という義父もギャルたちに囲まれてニコニコ。
その後、来日初日に雪で行けなかったという阿蘇に向かった。天気はよく、寒さも緩んでいたので、大観望でもゆっくり展望し、写真が撮れた。ちょうど1時過ぎだったため、大観望の休憩所で昼食。味はどうかなあと少し心配したが、ここの「とんこつラーメン」、結構おいしかった。彼女たちも恒例の写真撮影(食べ物)をして、舌鼓を打った。とても気に入ったみたいだった。4,5年前に訪れた時より、トイレもきれいに整備され、おみやげも充実していたので、観光議連のメンバーとしてもひと安心。
その後、火口へ向かう。道路はもう凍結していなかったが、登るにつれて銀世界がまだ続いていて、後部座席からは歓声が上がっていた。時間もなかったので、火口付近へのアプローチは断念し、草千里で休憩と写真撮影。雪だるまがあちこちに。ちなみに、一緒に行った夫は48年生きてきて、草千里に初めて来たそうだ。びっくり。時間があれば、温泉を体験してもらおうと思ったが、17時からの懇親会が迫ってきたので、その後、南阿蘇に抜けて、俵山経由で熊本市へ戻った。
今日は、日韓の先生たちの歴史教育の報告を交えて、日韓教育シンポジウムが開催され、彼女たちも日本の印象などを語った。教科書において、近代史に関する記述は、韓国と日本では比べものにならないくらい、量的にも違う。私の経験からも、近代史、特に日韓併合付近はほんの数行だったと記憶している。あるアンケートで、伊藤博文を暗殺(日本の教科書の表現)したのは?という問いに、安重根(アン・ジュングン)と回答できた生徒は、韓国の93%に対して、日本の生徒は0.5%だったそうだ。
日韓併合100年の今年、NHK他メディアでも特集が組まれている。それ以前の長い朝鮮半島と日本の歴史上の出来事を、両国の学者が検証している。NHKでは、文化交流という側面についても検証されていた。本当に、深いつながりを持っており、親近感を改めて持った。中国など他のアジア諸国、アメリカや欧州列強との関係も影響して、日韓には歴史上様々な厳しい局面があった。そのことについて、誰が悪いという視点ではなく、起こったこと、起こしたことへの検証と学びと反省を基に、新たな関係作りに取り組んでいく必要がある。
「来る前は、日本についてあまりいい印象を持っていなかったけれど、日本はゴミ一つ落ちていなくて、きれいだし、日本人の皆さんはとても親切だとわかった。また来たい」と言ってくれた高校生たちが、今後新たな両国の関係を作ってくれることを確信した。明日は、鹿本農業高校を訪れる予定だ。来年は、我が家で、日本の若者に是非引き合わせたい。