荒瀬ダム、今度こそは撤去で [みどり日記]
荒瀬ダム撤去へとやっと、本当にやっと、県は一転舵を切りなおすことになりそうだ。熊本日日新聞が今日の夕刊で他紙を抜いて記事にした。県庁内から「そろそろ(知事が)振り上げた拳の下ろし方を考える時がきている」という話は、私のところにも入ってきていたので、さほど驚きはしなかったが、知事が不在の今日とは思わなかった。この結論は、至極必然とは言え、改めて、正直安堵している。そして、50年以上の苦しみから坂本村や流域の皆さんが解放される時がやってくることを心から喜びたい。
これに先立ち、今日は午前10時半に、「荒瀬ダム撤去を求める議員の会」の仲間とともに企業局に申し入れに行った。球磨川漁協の大瀬組合長も一緒だった。国交省の水利権更新に関する見解により、いよいよ荒瀬ダムによる水力発電事業が継続できなる事態となったにも拘わらず、知事はこれまでの経緯も含め、国や民主党に責任があるかのような発言で、私たちを驚かせてきた。この際、前原大臣や福島大臣と知事がどう懇意であったかなど、厳しい政治判断においては関係ないことだから、「だまし討ち」だの「冷たかった」だのという情緒的な発言は残念だった。
ニ年前の時点で、荒瀬ダムの撤去費用の見積もりが正確だったか、あるいはダム撤去への費用がどれくらい嵩んできたかは、ひとまず置いておいても、議会の承認を得て決まっていた荒瀬ダム撤去が、就任間もない知事によって継続へと方針転換された。何故、住民合意を含め、単純更新はできないであろう荒瀬ダムの水利権の位置づけを、知事に正確に伝え、熟考を促せなかったのか。企業局の折々の状況判断や見通しの甘さがありはしなかったかと感じざるを得ない。多くの人を翻弄させたこれまでの時間が余りに虚しく感じられる。
ただ、私を含め県民は、荒瀬ダムについて仕組みを学び、現地に何度も入り、長年の住民の皆さんの苦しみに思いを知ることが出来た。このことは、今後の撤去に向けた施策に活かしていきたい。2月県議会まだ後1ヶ月。これからの動きは、前向きのものであることを期待したい。