民主党の大敗に思う [みどり日記]
参院選、与党民主党の大敗で終わった。ここまでとは予想していなかったが、厳しさは選挙中に様々感じていた。選挙期間中に二日間、政党車で街宣したが、昨年夏の反応とは明らかに違っていた。民主党とわかると顔を背ける人にも少なからず遭遇し、手を振り返す人は昨年より明らかに少なかった。私の知人の中には、「昨年は民主党を支持したが、今回は民主党には入れない」、「比例は民主党にするが、選挙区は誰にも入れようがないので白票にする」、「選挙区は民主党候補を書くが、比例は社民党と書く」とか、「2議席が民主党独占ではバランスが悪い。お灸を据えたい」とまで言った人がいて、これは大変だと何度も感じた。色々と話し込んではみるが、民主党に対して冷たい空気があった。
これまで民主党は、ずっと野党の「挑戦する側」だったので、「審判を受け、追求される側」としての選挙は初めてで、闘い方として難しい面もあっただろう。菅首相の消費税発言への反発が大きく、菅首相の責任のみを強調する声も、党内外にあるようだが、果たしてそれが主たる原因だったのだろうか。私には、やはり鳩山政権でスタートしたこの10ヶ月、政権与党が国民の期待に応えられなかったことを、国民は投票行動で表したのだろうと思える。政権交代後、政府の閣僚や民主党幹部の発言のちぐはぐさは、国民の不信を買い、政権運営の稚拙さは、ビギナーとしての猶予期間を過ぎても続いてきた。地方議員としても、どうにかして欲しいと感じる場面がいくつもあった。
特に、行政や企業・団体からの国への要望の県連経由の民主党への一元化には、強い違和感を持った。二大政党制では両党が似通ってくると言われるが、同じような体質まで引き継がれては、国民はたまったものではない。時代も国民もそんな政党を臨んではいない。特に、団体の関係者や行政職員の中に不満が溢れていたことは承知している。
それから、推薦をもらっている議員として気になるのは、民主党県連の上意下達の体質だ。議論を積み上げて、結論を導き、それを尊重していくやり方をもう学んでもいいはずだ。しかも、民主党は市民団体との繋がりもこれまであった。彼らの草の根の取り組みにも接しているはずなのに、何でこうなのだとしきりに感じてきた。私は党員でも幹部でもないので、外部からの発言でしかないが、二大政党の一角を担う政党の地方組織の弱さと旧態依然としたあり様は、国民の利益につながらないので、一日も早い組織の見直しと改革が必要だ。社民党や自民党のように、ビラ配りを徹底してくれる地域組織を持たず、連合地方協議会にお願いせざるを得ない現実に謙虚に向き合い、当面、民主党あるいはシンパの地方議員を増やすことに全勢力を傾けるべきだ。但し、自民党にも入れてもらえないような人を、反自民の候補として乱立されるような愚はゴメンだ。DNAはしっかりチェックしてもらいたい。
地方組織だけではない。党本部の石井一氏が来熊した際、集められた総合選対の役員(労組も含む)や議員の前で、私の名前まで出して「平野さんの方がやりやすかったという声もあるが、保守層を取り込めると考え本田候補を決めた。何とか連合の皆さんには頑張って欲しい。社民党も今は連立を離れているが、これまで政府に入れるなど尊重してあげた。何とか更に協力してもらいたい」等々。告示後7月3日のことだ。「この人、今頃何言っているんだ?」と、聞いていて唖然とした。ここでの石井氏のアジ演説が功を奏したとは誰も思っていない。今後は、地方の状況を的確に把握した上での、組織性のある選挙を民主党本部にはお願いしたい。
空中戦だの地上戦だの、血生臭い表現が選挙では登場するが、ただ「大物をどんどん登場させる」、「一人でも多くの人と握手する」ことだけでも、これからの選挙は進められない。インターネットなどでの文書配布や更新はまだ禁止されているが、twitterで“音声メッセージ”を送り続けた藤末建三議員(当選)などの取り組みは異色だ。兎にも角にも、私たちも来春は統一地方選を控えている。自分の議席も大事だが、つくづく、仲間の議員を増やさなければと思わされた参議院選挙だった。